• 槇原敬之

    「237」
  • もう恋なんてしない

    もう恋なんてしない

    君がいないと何にもできないわけじゃないとヤカンを火にかけたけど紅茶のありかがわからないほら 朝食も作れたもんねだけどあまりおいしくない君が作ったのなら文句も思いきり言えたのに一緒にいるときはきゅうくつに思えるけどやっと自由を手に入れたぼくはもっと淋しくなったさよならと言った君の気持ちはわからないけどいつもよりながめがい...
  • Hungry Spider

    Hungry Spider

    今日も腹を減らして一匹の蜘が八つの青い葉に糸をかけるある朝 露に光る巣を見つけきれいと笑ったあの子のためやっかいな相手を好きになった彼はその巣で獲物を捕まえる例えば空を美しく飛ぶあの子のような蝶を捕まえる朝露が乾いた細い網にぼんやりしてあの子が捕まってしまわぬようにI'm a hungry spiderYou're a...
  • もう恋なんてしない

    もう恋なんてしない

    君がいないと何にもできないわけじゃないとヤカンを火にかけたけど紅茶のありかがわからないほら 朝食も作れたもんねだけどあまりおいしくない君が作ったのなら文句も思いきり言えたのに一緒にいるときはきゅうくつに思えるけどやっと自由を手に入れたぼくはもっと淋しくなったさよならと言った君の気持ちはわからないけどいつもよりながめがい...
  • 僕が一番欲しかったもの

    僕が一番欲しかったもの

    さっきとても素敵なものを拾って僕は喜んでいたふと気が付いて横に目をやると誰かがいるのに気付いたその人はさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に必要としている人だと言う事が分かった惜しいような気もしたけど僕はそれをあげる事にしたきっとまたこの先探していればもっと素敵なものが見つかるだろうその人は何度もありがとうと嬉しそう...
  • 不安の中に手を突っ込んで

    不安の中に手を突っ込んで

    不安は何も書かれずにただ上に穴だけ開いた箱中身が何か分からなくて誰も自分の手を入れられない“噛みつかれたらどうしよう?”不安のない未来を誰も望むけど乗り越えられたその分だけ不安は僕らを強く賢くするまるで神様の通信教育そう不安のない未来なんてない不安の中にこそ未来があるから不安の中に手を突っ込んで僕は未来を掴み出すのさ例...
  • 邂逅

    邂逅

    古い小さな商店街ポケットに手を入れて帰り支度の人波と逆へ歩いて行く流行の新しい店を横目に通り過ぎて隣の古本屋にいる友達に手を振る橋の手前呼び止める声が聞こえた気がしたでも立ち止まらなかったもうその手には乗らないさこんな遠い場所にまで来たけれどどんな道も自分で選んで来た想像さえもしなかった場所だけどここは確かに僕の見たか...
  • 四つ葉のクローバー

    四つ葉のクローバー

    あげるよと言って 差し出した君の指先風に震える 四つ葉のクローバー見つけた人は 幸せになれるんだとずっと君が探してくれていたもの見つかりっこないと諦めれば幸せなんて見つからないよと笑う君この目で見ることが出来ないからといってそこにはないと決めつけてしまうことは夢とか希望とか絆とか愛がこの世界にはないと決めつけることと同...
  • ANSWER feat. GOZA

    ANSWER feat. GOZA

    あの日地下鉄の改札で急に咳が出て涙にじんで止まらなくなった君と過ごしてたさっきまで嘘みたいだねもう帰る時間だよ君と僕の腕時計一緒に並べて君と僕の手のひらをそっと重ねて愛という窮屈をがむしゃらに抱きしめた二人会える日が少ないからいつも別れ際でため息ばかりついてる何も言わないで君の姿 消えてしまうまで見送ってあげるから君と...
  • イカ大王体操第2

    イカ大王体操第2

    君のカメラが映すのはワシ以外のものばかり手を振ってもジャンプしても映らないのはなぜじゃ?押してもダメならひいてみな昔の人はいうけれど長くて吸盤の付いてるこの腕でついつい押してしまう人はいつもそうなんだミステリアスが好きなんだ奇跡が目の前にあっても分かりやすいなら惹かれないなぜ なぜ うまくイカないの?!イカ イカ イカ...
  • 一番初めての恋人

    一番初めての恋人

    君が住んでいた街に久しぶりに降り立った少し変わった街並みでも同じ匂いがしたくだらない理由で終わった恋を思い出してた初めて親に嘘をついて電車を乗り継ぎ通った二人改札の所で別れた後もういないかなと振り返っても手を振ってくれていたんだ いつだって最後の別れの時もそれは僕の人生で一番初めての恋人君は今どこにいるのかな元気で暮ら...
  • カガミヨカガミ

    カガミヨカガミ

    男だとか女だとか気にせず何でも言い合えるそんな仲が気楽だったなにより楽しかったおかしくもないのに笑えない写真はいつも引きつる笑顔指を指して茶化すアイツに「うるさいな!」と言って笑えためずらしく熱く語る真剣な横顔を何度も一人の帰り道ずっと思い返していたあの時からだ友達のままでいれば終わりは来ないと知ってて好きと言わずにい...
  • 悲しみの帳

    悲しみの帳

    ずっとそばにあると信じてた夕影に微笑む幸せはよそ見してる間にいなくなって時間が戻せるならと泣くばかり残照を隠す闇のように黒いビロードの悲しみは心にかかり幸せの幕を引くように思えるけど一番星一つだけ見つけた夕闇の空も いつか暮れてその光 小さくて見えずにいた星屑が夜空に瞬くよ悲しみはきっとあなたの心に何か気付かせるために...
  • かみさまでもえらべない。

    かみさまでもえらべない。

    気がつけば次々と友達の名字が変わっていく私が持っていないものを彼女達は持っている何を選びどんな風に生きるかは自分にしか選べない例え神様でも選べない そう全て自分で選んだ事とはいえ結婚と仕事どちらを取れば幸せなのか考えていたら「たまたま一人」のだけなのに「寂しい一人」に思えてくるけど自分だけじゃなく誰かも一緒に笑顔になれ...
  • Sakura Melody

    Sakura Melody

    桜の花びらがひらひら風に舞う薄いピンクにぼやけた道をゆっくり歩いてく君の歌う声が風に乗って耳に届いてくるそれはいつか二人が一緒によく歌った唄もうすぐ二人別々の道を歩いて行くこの歌もしばらく二人で歌うこともないけれど口ずさむたびきっと聞き慣れたお互いの声が聞こえてくるだろうこのSakura Melody未来への分かれ道で...
  • THE CODE ~暗号~

    THE CODE ~暗号~

    話をしているときに同じ景色を見ているときに悩み励まし合うときに懐かしさを憶える人がいる今日出会ったばかりでも感じる事さえある時信じられるんだ僕らが生まれ変わることを夢も見ず眠ったその朝も昨日と同じ気持ちが続いてるこんな風に想いは途切れずに何かを求め続いていく僕らの生まれるずっと前から初めてのように出会ってまた会おうねと...
  • 着メロ

    着メロ

    霧雨の中ぽつりと煙るようにともる街灯さっきまでの賑やかな街明かりと比べると余計に寂しく冷たく感じてしまう帰り道静まりかえる路地に響く明るい携帯の着メロさっき別れた君からだった「言い忘れてた 今日はありがとう」改まったようなその声が思いがけず胸に暖かくてずっと探していたものを見つけた様な気持ちになった「こちらこそ ありが...
  • introduction ~東京の蕾~

    introduction ~東京の蕾~

    君は春近い東京の蕾遠く故郷から飛んできてここで芽吹いた君は春近い東京の蕾美しく咲く日を夢見てる切り取られた空の下で君は春近い東京の蕾遠く故郷から飛んできてここで芽吹いた生まれる前に書いたシナリオを全部忘れてこの星のこの時代に君は生まれてきたさぁ冒険の始まり...
  • Counting Blessing

    Counting Blessing

    君によく似合ってる去年買ったコートが似合わなくなる時がもしも来たなら一緒にまた探せばいいただそれだけ変わることは別に悪いことじゃないから眠れない夜なら羊を数える代わりに今まで受けた恵みを数えようって歌があるから失くしたものの代わりに手に入れたものを数えながら歩こうスタンドで 2つコーヒーを買えば目が覚めたように幸せに気...
  • 悲しみは悲しみのままで

    悲しみは悲しみのままで

    君が今どこに居て幸せにしているのか何も変わらず心配してるそばに居ても居なくても例え憎まれ口でも返事が返ってきたあの頃がどんなに幸せだったか今頃気づくしてやれる事をしても後悔は必ず来る好きだったものを供えた祭壇に線香の煙悲しみは悲しみのままで胸に抱いて歩く方が君と一緒に歩いている気持ちになれるのかな君が今どこに居て幸せに...
  • 好きなものに変えるだけ

    好きなものに変えるだけ

    観たくもない映画をずっとどうして僕は観てるんだろうチャンネルは目線の数だけ考え方の数だけあるのに人生の映画は一度きりの上映なのに途中で立ってしまうような退屈なストーリーじゃダメださあ 心にかけられたフィルムが映し出している世界がもしも気に入らないのならば好きなものに変えるだけ未来は一瞬のうちに変えられると思い出したんだ...