槇原敬之
「243」Hungry Spider
今日も腹を減らして一匹の蜘が八つの青い葉に糸をかけるある朝 露に光る巣を見つけきれいと笑ったあの子のためやっかいな相手を好きになった彼はその巣で獲物を捕まえる例えば空を美しく飛ぶあの子のような蝶を捕まえる朝露が乾いた細い網にぼんやりしてあの子が捕まってしまわぬようにI'm a hungry spiderYou're a...僕が一番欲しかったもの
さっきとても素敵なものを拾って僕は喜んでいたふと気が付いて横に目をやると誰かがいるのに気付いたその人はさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に必要としている人だと言う事が分かった惜しいような気もしたけど僕はそれをあげる事にしたきっとまたこの先探していればもっと素敵なものが見つかるだろうその人は何度もありがとうと嬉しそう...不安の中に手を突っ込んで
不安は何も書かれずにただ上に穴だけ開いた箱中身が何か分からなくて誰も自分の手を入れられない“噛みつかれたらどうしよう?”不安のない未来を誰も望むけど乗り越えられたその分だけ不安は僕らを強く賢くするまるで神様の通信教育そう不安のない未来なんてない不安の中にこそ未来があるから不安の中に手を突っ込んで僕は未来を掴み出すのさ例...遠く遠く~手紙~
遠く遠く離れていても僕のことがわかるように力いっぱい輝ける日をこの街で迎えたい今スマホ変えて気付いた地元のダチや過去の写真が指を滑らせる度止まったバカげた夢ばかりだが輝いてたな現場仕事で貯めたバイト代貯めてもすぐなくなる大都会出来ない出来ない無理だ辞めなバカだって言われたって今じゃ出来ない訳ないって頼られているもし夢叶...ANSWER feat. GOZA
あの日地下鉄の改札で急に咳が出て涙にじんで止まらなくなった君と過ごしてたさっきまで嘘みたいだねもう帰る時間だよ君と僕の腕時計一緒に並べて君と僕の手のひらをそっと重ねて愛という窮屈をがむしゃらに抱きしめた二人会える日が少ないからいつも別れ際でため息ばかりついてる何も言わないで君の姿 消えてしまうまで見送ってあげるから君と...チキンライス with Tsukiko Nakamura
親孝行って何?って考えるでもそれを考えようとすることがもう親孝行なのかもしれない子供の頃たまに家族で外食いつも頼んでいたのはチキンライス豪華なもの頼めば二度とつれてきてはもらえないような気がして親に気を使っていたあんな気持ち今の子供に理解できるかな?今日はクリスマス街はにぎやか お祭り騒ぎ七面鳥はやっぱり照れる俺はまだ...イカ大王体操第2
君のカメラが映すのはワシ以外のものばかり手を振ってもジャンプしても映らないのはなぜじゃ?押してもダメならひいてみな昔の人はいうけれど長くて吸盤の付いてるこの腕でついつい押してしまう人はいつもそうなんだミステリアスが好きなんだ奇跡が目の前にあっても分かりやすいなら惹かれないなぜ なぜ うまくイカないの?!イカ イカ イカ...カガミヨカガミ
男だとか女だとか気にせず何でも言い合えるそんな仲が気楽だったなにより楽しかったおかしくもないのに笑えない写真はいつも引きつる笑顔指を指して茶化すアイツに「うるさいな!」と言って笑えためずらしく熱く語る真剣な横顔を何度も一人の帰り道ずっと思い返していたあの時からだ友達のままでいれば終わりは来ないと知ってて好きと言わずにい...悲しみの帳
ずっとそばにあると信じてた夕影に微笑む幸せはよそ見してる間にいなくなって時間が戻せるならと泣くばかり残照を隠す闇のように黒いビロードの悲しみは心にかかり幸せの幕を引くように思えるけど一番星一つだけ見つけた夕闇の空も いつか暮れてその光 小さくて見えずにいた星屑が夜空に瞬くよ悲しみはきっとあなたの心に何か気付かせるために...かみさまでもえらべない。
気がつけば次々と友達の名字が変わっていく私が持っていないものを彼女達は持っている何を選びどんな風に生きるかは自分にしか選べない例え神様でも選べない そう全て自分で選んだ事とはいえ結婚と仕事どちらを取れば幸せなのか考えていたら「たまたま一人」のだけなのに「寂しい一人」に思えてくるけど自分だけじゃなく誰かも一緒に笑顔になれ...Sakura Melody
桜の花びらがひらひら風に舞う薄いピンクにぼやけた道をゆっくり歩いてく君の歌う声が風に乗って耳に届いてくるそれはいつか二人が一緒によく歌った唄もうすぐ二人別々の道を歩いて行くこの歌もしばらく二人で歌うこともないけれど口ずさむたびきっと聞き慣れたお互いの声が聞こえてくるだろうこのSakura Melody未来への分かれ道で...THE CODE ~暗号~
話をしているときに同じ景色を見ているときに悩み励まし合うときに懐かしさを憶える人がいる今日出会ったばかりでも感じる事さえある時信じられるんだ僕らが生まれ変わることを夢も見ず眠ったその朝も昨日と同じ気持ちが続いてるこんな風に想いは途切れずに何かを求め続いていく僕らの生まれるずっと前から初めてのように出会ってまた会おうねと...着メロ
霧雨の中ぽつりと煙るようにともる街灯さっきまでの賑やかな街明かりと比べると余計に寂しく冷たく感じてしまう帰り道静まりかえる路地に響く明るい携帯の着メロさっき別れた君からだった「言い忘れてた 今日はありがとう」改まったようなその声が思いがけず胸に暖かくてずっと探していたものを見つけた様な気持ちになった「こちらこそ ありが...introduction ~東京の蕾~
君は春近い東京の蕾遠く故郷から飛んできてここで芽吹いた君は春近い東京の蕾美しく咲く日を夢見てる切り取られた空の下で君は春近い東京の蕾遠く故郷から飛んできてここで芽吹いた生まれる前に書いたシナリオを全部忘れてこの星のこの時代に君は生まれてきたさぁ冒険の始まり...Counting Blessing
君によく似合ってる去年買ったコートが似合わなくなる時がもしも来たなら一緒にまた探せばいいただそれだけ変わることは別に悪いことじゃないから眠れない夜なら羊を数える代わりに今まで受けた恵みを数えようって歌があるから失くしたものの代わりに手に入れたものを数えながら歩こうスタンドで 2つコーヒーを買えば目が覚めたように幸せに気...