• THEラブ人間

    「41」
  • 青嵐線

    青嵐線

    七月の風にくどかれてつまらない街へ出掛けようサンダルつっかけ りんご飴逃げろ にわか雨君のバイクは駐輪場で何にも言わず雨を見てるすずしいねふたりでいるとたのしいねあれこれ話したいことが記憶の波にさらわれたとしても まあいいか小さい手ミルクとガムシロをかき混ぜてこぼれ落ちたグラスの汗が机の上に小さな海をつくりだす青嵐線き...
  • ディズニーランドの喫煙所

    ディズニーランドの喫煙所

    早起きするつもりがちょっと寝坊して結局 家を出る頃は正午過ぎでなんかのファストパス取って平日でも混んでるねなんてのろのろ歩いてたアプリでランチ調べてこれうまそーだねなんて腹減ったけどその前にタバコ吸おうそれがいいトゥモローランドんとこスペースマウンテンとこ自販でコーラ買ってぷかぷか吸おうタバコ俺たちの休日がいい日になり...
  • 晴子と龍平(with むらかみなぎさ)

    晴子と龍平(with むらかみなぎさ)

    晴子はちょっと調子悪そうにしてる上司のことや引っ越しのこととか悩んでる同期の出産祝いを買う時間 今日はなさそうだな道挟んで1000円カットから龍平は出てきた「スーツもそろそろ新しいの買わなきゃなあ」これでも昔はちょこっと名の売れたミュージシャンだったよそういやこの辺りで昔永井博の絵を見に行ったっけ今日は晴子の34歳のバ...
  • いつまでも愛し合ってばかり

    いつまでも愛し合ってばかり

    季節の花が凛と香りをまいてふわっときみのシャツに匂い移したなまり残したきみの話し方が気づけばぼくにもうつってしまったいつか誰かのために死ねちゃえるかもしれないなんてああ 生きるってとても悲しいよねみっともないとこばっか見せ合ってゆれてゆれてゆれてゆれてゆれてゆれてゆれてゆれていつまでも愛し合ってばかり今日も同じ太陽知ら...
  • 暮らしのすゝめ

    暮らしのすゝめ

    まずはじめにやさしさを捨てるがいい全部だれかのせいにして自分だけはハッピー!ふたつめに聞く耳を捨てるがいい知ったかぶりの哲学なんて聞かなくていいよつぎにみっつめ常識を捨てるがいいこの世に咲くはずのない花をぼくが摘んであげるそれでも上手に暮らせない?そんなきみがかよわくいじらしいたまらなく愛おしいなんにもなくていいよ行け...
  • クリームソーダ

    クリームソーダ

    はてさて?今までどんな風に誰かを愛してきたのか全部忘れただれそれ?苗字も忘れちゃった!たしかに愛していたのに声も思い出せないもんだなあこの恋は痛いほど口ん中パチパチはじけてきみを苦しめそうだぼくも狂いそうだ今までの恋は全部まぼろしクリームソーダ首ったけローリンサンダー人生最後はふたりきり起き抜けに iPhone 寝ぼけ...
  • 最高の夜にしようね

    最高の夜にしようね

    今夜は最高の夜にしようね誰も見たことのないロックバンドがこの街にやってくる叫べよ衣装だってアイロンかけてきた髪の毛のセットもバッチリさ昨日寝る前に想像したとおりにうまくいくってわかってるコンタクトレンズを入れ込んで見たことないもの今日は全部見れるから入場曲流れて照明暗くなって俺たちが出てくる今夜は最高の夜にしようね誰も...
  • なあ、太陽

    なあ、太陽

    ぼくらはぼくらをほとんど知らないどんなことで笑ったりどんなことで泣くのかな風が吹いたら花は揺れるでしょうなあ、ぼくの太陽ぼくにとっての向日葵きっといつまでも忘れられないだろうそんな人がぼくにもいるでもきっとそれだけさ忘れられないだけ覚えきれないまで話そうぼくらは何にも例えられない青空にひこうき雲星空にこのワルツそれでも...
  • FUSHIGI DANCE

    FUSHIGI DANCE

    したいしたいしたいずっとこうしたいこれからもこうしてたい仕事終わり待ち合わせて終電まで会おうおなじ店のおなじ珈琲おなじ席でおなじ話おなじような顔で笑ってるねきっとずっと彼女は友達ベイビーベイビー不思議それなのに天使ずっとそこにいてよねベイビーベイビー不思議羽根のない天使ずっといてずっとそこにいてよね不思議 不思議 不思...
  • 愛だけさ

    愛だけさ

    何百冊も本を読んで何千枚のレコードを聴いた何万人の前で歌をうたった何十万の金を稼いでも何人かの女の子との恋にはひとつも敵わないたとえばテレビの占いが一位だとしてもそれがなんだって言うのわたしはわたしよ今夜の夜空は星がたくさん見えたってあなたが隣にいなくちゃ意味がない愛だけさたしかにぼくらには愛だけがある一番の親友が退学...
  • あなたがそばにいてほしい

    あなたがそばにいてほしい

    いつだって恋に落ちるっていうか恋にしめ落とされたい気絶寸前、膝からくずれるような二人の時間がとまるような真っ赤な服で気取って簡単な化粧でもってあっちゅー間に目が離せなくなった君の弾くギターについてる能天気笑ったパンダ僕だってそんな近くで笑ってたいそして行方不明になりそうな夜とあなたの青春がそれだけがほしいいつだって恋に...
  • All Tomorrow's Tokyo

    All Tomorrow's Tokyo

    この毎日に一陣の風が吹いた本当のことから目を逸らさないで済むように昨日夜中に「おいでってば遊ぼう」風景揺らいで 変に誘う朝も光が降る ああ彼方へと いい様子見果てぬ空にポップをチョイス空にポップをチョイスborn in tokyo1986 tokyoおお...謳歌するオレの脳をめちゃくちゃにしたいんだ理 集約したしたク...
  • 今夜パーティーがないのなら、どこかに映画を観にいこう

    今夜パーティーがないのなら、どこかに映画を観にいこう

    踊りたい踊れないのに踊りたい今夜パーティーがない胸いっぱい抱きしめたい抱きしめたい今夜はきみに会えない美しいね 赤い口紅晴れた日の空 マッチを擦ってね火をつけてベイビーパーティーがないならキッスどこかに映画を観に行こうGO! GO! GO! GO!変わりたいのに変われないのに汚れたいのに汚れない踊りたい?そんな簡単じゃ...
  • 春の嵐

    春の嵐

    まだ決めかねてるのなら一度だけ会わないか?しょうがない人だねと笑っていいよどうか楽しかったことだけ思い出して欲しい間違ってるとしてもああ なんかとてもしずか夜のコンビニのトイレで声を殺してそのたび泣いた気づけばそんな泣き方覚えたきみは何才としをとった?春になって風が吹いて消えてくそうだきみの好きなものを好きなだけ集めた...
  • 犬の人生

    犬の人生

    カポタスト4に意味があるこのBPMに意思があるひとつの呼吸に利子がある今まで借りてきた命の分仕事の愚痴 引き出しに隠せ好きな女と家族を歌えひとりで歌を作っているひとりで歌は作れやしないギターとメンバー喉と街花と夢と愛ってやつそれだけを持ち運んで行こうとびっきりの5分間だ愛してくれ 愛してくれ 愛せないなら愛してくれ駅か...
  • ウミノ

    ウミノ

    うーんと考え込んでもう どうにもならなくて漫画をたくさん買ったり麦酒を一本飲んだりぼくはきみのこと まだよく知らないから夜がやってきたら電話かけてみようかな東京を離れてきみがいないところでたくさん笑った分だけきみを連れて行きたい場所がどんどん増えていく海の街にあるウミノって喫茶店もしも雨が降ったなら本当にぴったりずっと...
  • 体は冷たく、心臓は燃えている

    体は冷たく、心臓は燃えている

    年末にぼくはひとり暮らしをやめて実家に帰って家族と暮らしてる孤独でいるための布団の硬さってのがあるぴったりとあてはまる 春の風が吹いている夏に付き合った恋人とは今はもう別れて名古屋駅太閤口にもなかなか行かなくなるねあの娘と見た海には二つの種類があって簡単に言えば『よろこび』と『哀しみ』の二つだ何を知って 何を騙し 何を...
  • きらり

    きらり

    愛に生きる誰かをガソリンにして死ぬほど走る女の子はときめきを食べて生きている会えない時間に殺されそうそれでも生きている女の子は生きているきみができることは限られてるよな「愛してる。」って言うことくらいだろう?首筋に光る汗がきらりひとりじゃなにもできないもんな?泣きながら電話してくるもんな?ねえ、きみは本当にすごい人だね...
  • 太陽と血の靴

    太陽と血の靴

    「靴だけは良いものを履きなさい。」と言った母の気持ちが最近はなんだか理解りかけてる気がするひとりで生きると決めた日には真っ赤なアディダスのスニーカー生きるっていう不確かなこと鼓動が沸き立つ真っ赤な赤ズタボロの茶色い便所サンダルをゴミ箱に突っ込んでその後に広がる世界「止まってるんじゃねえか?」ってほどクリアに見えてきた俺...
  • ちょっと梅ヶ丘まで

    ちょっと梅ヶ丘まで

    ぼくの暮らしはいつの間にか伸びた髪の毛みたい気づかないくらいの早さで過ぎ去ってしまう長袖のシャツを鞄に入れていこうかねぇ、ぼくたちは恋人に見えるでしょ?でもね、ぼくたちは恋人なんかじゃない不思議なふたり ぼくたちは愛し合っていない悲しみを悲しみのまま 悲しみ抜けるようにたくさんの記憶を集めて泣くのですよろこびをよろこび...