• 石鹸屋

    「26」
  • アメノチアメ

    アメノチアメ

    静かな雨が落ちる 灰色の雨雲一人佇む肩を優しく 濡らして振り返ってばかりいる 言い訳を都合良く探しながら『今更』なんて言葉を 居心地の良い躊躇いで捕まえてまだ寂しさを探して一人きりで空を見上げてるの?愛しき涙の痕 悲しみの足跡乾いてく 思い出と共に冷たい雨の中で 流せない涙を体を伝う雨に重ねて 泣いてるいつまでもこの場...
  • サンライト

    サンライト

    宇宙だ 宇宙に放られた呼吸をすることも難しい思ってた以上の寒さで体 凍りついて私は 孤独を理解する一枚 そしてまた 一枚剥がれゆく私の欠片が恨めしそうな目で 私を見ている無駄な犠牲だったと 何も言わず私を責め立てるサンライト ああ サンライト それでも 君はいてくれてサンライト ああ サンライト 痛いほど 強い熱でサン...
  • タフネス?

    タフネス?

    タフネス タフネス タフネス あ゛あ゛あ゛あ゛(鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて)破綻も無駄もない 完璧な理論が今際の際ほど 使えんのは何故だ?(鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて) (鈍器振り上げて)破綻も無駄もない 完璧な司法が被害者の涙 止めないのは何...
  • 涙が渇くまでの時間を

    涙が渇くまでの時間を

    長い月日が続いても電気の明かりみたいなもの終わりが訪れるのは瞬間だ最後に出掛けたのはいつだろう笑顔を見たのはいつだろうわがまま 君は呆れたのだろうか静かに 君は部屋を出ていく静かに 僕はそれを見送る伸びた手 君を掴むことさえも出来ずに穴が空いた気分というのはつまりはこういう事だろう失い 初めて気がついたんだよどんなに人...
  • ひどくラブ

    ひどくラブ

    けだもの わたし けだもの 思慮なき者 ヨ ヨ ヨ ヨハネむさ む む 貪る ぼるる 毎夜あなた とても おいしい わたし しあわせ パラスアテネこのきもち 教え回りたい なんて思わないラブ ラブ ラブ ラブ あなた いれば それでひどくラブ ラブ ラブ ラブ 満ち 満ちているのよひどくラブ ラブ ラブ ラブ あなた ...
  • 秘密のチャーム・バッド・ガール

    秘密のチャーム・バッド・ガール

    エサを目の前に待てと言われてる 小犬の様な気分君を目の前にされどおあずけに 生殺しな気分ねぇ いい加減 見せてよ その本能 焦らさずその裏側いる 秘密の煩悩 よく見せてよアダムとイヴすら絵で見る限りは裸でいるゆくゆくは二人望んでいる赤い実を齧り 下らない理性を捨てちまえ思い出に 一度だけ 曝け出せ 秘密のチャーム・バッ...
  • ヒューマニズム ノイズ

    ヒューマニズム ノイズ

    脳髄を揺らし駆け抜けていく 止められない初期衝動この世界のノイズとなれあぁ当時 あれだけ見かけた言葉は今は見る影も無く 忘れ捨てられている日常と言う場所に潜み 一年に一度だけ思い出すそれだけで良いのか?脳髄を揺らし駆け抜けていく 止められない初期衝動ノイズとなり 世界へ放たれていく信じるモノを貫いていけ お前だけのビジ...
  • ラストカウンター

    ラストカウンター

    靴についた泥を払うようにただふざけた試練というものを与える「ねぇ 私が貴方様の所に召された時に御見苦しい最後のわがまま聞いて下さる?」愛癌豪抗暴魂 愛癌豪抗暴魂 愛癌豪抗暴魂 耐えに耐え抜いて愛癌豪抗暴魂 愛癌豪抗暴魂 愛癌豪抗暴魂 一瞬(いま)を勝ち取れラストカウンター全てをブチかませ!「高みの見物 さぞ楽しいのでし...
  • 流星の音がきこえる

    流星の音がきこえる

    澄んだ空気に絆されて 僕はすっと手を伸ばす遥か高くを泳ぐ星に向かって「あの山の頂上からならば もしや 手で掴めるんじゃないか」なんて、月並みな過去を今 笑うあっという間に空に敷かれてく軌跡 あっという間に夜に溶けてゆくそれはずるい とてもずるい 奇麗すぎるからあっという間に雲間を照らした光 あっという間に闇に帰ってくそ...
  • 青い雲

    青い雲

    何度目だ これで 同じ間違い いつまで続けるのか君 泣かしたくない 君 泣かしたくない思うだけでは 伝えられない 心がけているのに君 邪魔したくない 君 邪魔したくない君の性格からして そんなものですら背負ってしまうんだろう主に意地で重石になりたくない だって 好きだからさぁたったひとつの言葉が いつも喉から出かかって...
  • アニー

    アニー

    明かりが途絶えている ネオンを見つめている深い闇に落ちる 自分も見えやしないアニー 他所に行くな 俺の傍にいろよアニー 君がいなきゃ 世界なんてつまらないアニー アニー 正に形状無くしたチョコレートアニー アニー 君を無くした俺の成れの果てだアニー アニー いわば一方的なサティスファクションアニー アニー 君を守るエゴ...
  • アウェイク

    アウェイク

    憧れだけでは 背中も追えやしない事そんな事は既に 本当は気が付いている「明日やる」 同じ事 俺はまだ言っているのか目覚めろ 赤い血よ 目覚めろ 赤い血よ常軌を逸した 起爆剤よ目覚めろ 赤い血よ 目覚めろ 赤い血よ細胞が沸いてる お前だけのアウェイク熱帯びた体 今更冷えやしないから夢が遠くなっても 曲がらぬ想いが出来てい...
  • ドッグハート

    ドッグハート

    時間のニオイに誘われ ひとまず年を重ねたらいつの間にか大人ということにされていたそんな ある種の歪さに 胸が居心地の悪さを唱えなくなったのは いつ頃からだろうか大丈夫 あいつは 眠っているだけ肩を揺すって 起こして 遅い朝を笑ってやればいいさ取り戻せ 暑い暑い、夏の中に 切り落とされ捨て置かれたままの情熱を取り戻せ 青...
  • 言えったら

    言えったら

    去るヒーロー 僕はぼっち 舞台は開きっぱ自由って怖いんだな (蠢く意識)場違いと 硬いものを ぶつけられても仕方ないかもしれんが (蠢く意識)無意識の海に埋もれた 形なき声を引っ張り出せ言え ほら この場で 言えよ 言えったら このタイミングを逃したら言え ほら この場で 言えよ 言えったら 生涯悔やむに決まってら言え...
  • 英雄なんてもんは居やしない

    英雄なんてもんは居やしない

    霧の中周りの物は消え ここはどこ 僕はどこにいるの果てしなく道は続いている そういえばそんな場所に居たな人が人を騙し続け さらに他の人が騙す 僕にはとても耐えられない今を生きる この世界には 英雄なんてもんは居やしない誰も彼も 余裕を無くし生きている故に 人の不幸が好きで 生きる糧に成り果てているだから 自分自身もきっ...
  • 原始交信

    原始交信

    違う違う 今 必要なのは どこかの国の言語じゃなくてそれも違う 今 必要なのは 目や肌、髪の色でもなくてだから 違う違う! 今 必要なのは 服や体の有無でもなくて「メロ メデリ メデレ メロ メデリ メデロ?」その通り! つまり、猛烈な自我だ!本能すら捻じ曲げて始まるぞ 懐かしの あの コミュニケート喜怒哀楽じゃ言い切...
  • 拳を握れよ

    拳を握れよ

    またまた 人見下すの ちょっと待ってただただ 馬鹿にするなよ ちょっと待ってまだまだ 話の途中だ ちょっと待ってだからさ 俺に何度も言わすなよ他人の意見は目と耳を閉じて その場しのぎ 今に見てろ!ズリ降ろす!自分の都合が悪けりゃ蓋する ふざけんなよ 今に見てろ!ケリ破る!私欲満たし 肥えた悍ましい大人と 避けられない軋...
  • 届くまで

    届くまで

    昨日までは平和な日々が (ソウダ ヘイワ ヘイワ)当たり前にある思ってた (コレハ ユメカ ユメカ)今の俺に出来る事とは (ソレハ ナンダ ナンダ)前を見つめ模索している (ソウダ ナラバ ウタエ)(虚ろな時代) 自分の意思を表にも出せず(虚ろな時代) 自嘲ばかりの渦に飲まれてく(荒ぶる魂) お前が暗い部屋にいるのなら...
  • どんな言葉なら

    どんな言葉なら

    どんな言葉ならば 何の誤解もなく 君に伝わるの「すべては なすがままに」あー、それも違う まだ 足りない君んトコ燃えてるけれど僕んトコ平和なものさ ああ小腹が空けば レストランで熱いスープにありつくのさあまつさえ残すのさどんな言葉ならば 何の誤解もなく 君に伝わるの「すべては なすがままに」あー、それも違う まだ 足り...
  • ピロートーク

    ピロートーク

    さぁ 話をしましょう これからの話を手招いて誘ってる 来たる未来の濃密な匂いに咽せ返る話を狭い膜の中に閉じ込めましょう一度だけ舌なめずり 悪魔が君を見て嗤う契約は交わされた 故に君は 縛られて得た悦びに包まれあああ あああ 明けない夜は無いと知る選択は行われ 故に君は 千切られた世界に一瞥をくれあああ あああ 昇らぬ朝...