• 青龍(森川智之)

    「1」
  • 朔の夜

    朔の夜

    この胸に秘めた心 分かつものなどいない静寂に満ちた朔の夜だけが 俺を包みゆくここに許した 光はひとつ他のものは 立ち去れ風よ 我が魂をのせ 刃(やいば)となって裂け 悪しき影を俺を 従えるただひとりのものを守るための 我が命戦いという名の宿命に生まれおち 背に刻んできた俺が認める 光はひとつ触れることは 許さない風よ ...