• ズーカラデル

    「62」
  • 筏のうた

    筏のうた

    ほら 灯りをつけなさいね目が悪くなる前にその背中伸ばしたらああ もう二度とこんな思いをしなくなるおまじないそんなものは無いのだけどそろそろ支度をしなくちゃね窓の外 いつまでも風は止まない大時化の海原へひとり漕ぎ出した君の行く先を遮るものがありませんようにできるだけ大袈裟で思い出しやすいメロディー歌わなくてもいいから最後...
  • きれぎれ

    きれぎれ

    朝焼けにさめざめ泣いている曼陀羅みたい 飛ぶ鳥たちのテイル気がついた時には始まっている終わっている街角で腹を叩いている尻を振りながら踊っている気が向いた時にでも助けて欲しい代わって欲しい雨のようだよ降り注ぐ愛とは異なるものあふれそうだよきれぎれのピアノ見失って朝焼けにさめざめ泣いている澄み渡る空 飛ぶ鳥のテイル俺のこと...
  • サンバースト

    サンバースト

    目が覚めて窓縁の朝露の光を食べる曇り空に開いた穴の真下を目指す拾い集めた後悔よとても大切に思うよ確かめたらキスをしてそれでさよならずっと遠くまで僕らは離れてもやっていけるかしらもうこのままで太陽の真下で振り向かず歩いていて通り過ぎる 言葉も忘れて次の朝まで...
  • しろがね

    しろがね

    こんなはずじゃなかったんだろうねって思ったけれど人のこと言えないな白けた街を白けさせてんのが俺さこの顔を忘れたかい空は晴れわたって私は空洞ですあなたは知らん顔で笑ったり 駆け出したり最終列車の中で出てこないあいつの部屋の前で月夜の湖の上でだって踊ってみせてくれないか小さなことから始めて終わらない旅に出かけていっそこのま...
  • 地獄の底に行こう

    地獄の底に行こう

    地獄の底に行こう貴方とならどこまでもそんな嘘はともかく優しくされてみたい塀の向こうに誰かの声混ざり方は知らないねどこかで誰かのすすり泣く音を聞けど無視しますうつむき歩くうち海へ出たのさ恋の始まり 波しぶきが宙を舞う君の横顔をいつか思い出してみたいよ血反吐を吐いて今日も帰りのバスに乗り込むそれはそれで良いから世界を救って...
  • ダンスホール・ベイビーズ

    ダンスホール・ベイビーズ

    広い宇宙 曲がり角に置いていかれたベイビー頬を伝ったその跡に間違いなんてないぜ なんてね幽霊ビーツ何も変わったり何も始まったりしないおどけた夜更け遊び疲れたふたり何もかもに気づいたって何も言わない甘いビートラララ朝になって 終わりにしたって思い出せるさ 絶対ねラララ嘘をついて くたびれちゃってそれでもきっと本当はね き...
  • トレインソング

    トレインソング

    Tell me why 狭い車内あら高校生 幅利かすTell me why 項垂れてる派手派手なリーマン 夢の中隣り合ったふたりはきっと愛のドラマを起こさないぜ得意げな彼女も夜は頻繁に枕濡らす怪しげなおじさんいとも簡単に席を譲るTell me why こんな夜更けに多分大学生 酔いどれのTell me why なんか嫌...
  • ボーイズオンザラン

    ボーイズオンザラン

    おいおっさんよ 走り出せいつも夢の中であの子のことを思い出すおいおっさんよ 走り出せいつも必要なもの以外は捨てていく仕方なく愛と平和と 勇気と希望涙の後に虹がかかる恋と友情 あなたの笑顔そんなことだけ願ってるおい ボーイズ & ガールズ 走り出せいつも夢の中であの日のことを思い出すおいおっさんよ 走り出せいつも夢の中で...
  • スーパーソニックガール

    スーパーソニックガール

    国道 雨が止み花吹雪 髪の毛を揺らした君は前を向き振り返ることもなく歩いて行った私 尚のこと情けない気持ちをひた隠し次のバス停を通り過ぎて足を早めたこの足でいきたい自転車に抜かされて春風と雪が混じる花びらがばっさ、と舞い上がる鼻歌 風を騙し音速の壁を越えさせて 今国道 向かい風前髪の乱れは諦めた後悔した私の両肩に花びら...
  • すごい愛の言葉

    すごい愛の言葉

    ああ 涙も出ないような夜に現れて恐るべき魔法をかけた腐りかけた私の心を奪いとって夜空に飛び去っていった間違いだらけ君のことだけ考えているアイニー誰も思いつかないようなすごい愛の言葉閃いたのに生憎 ここには君がいないああ 言葉にならない孤独や悲しみや幻や計画や不安は全部君が持ち去ってしまったよ身体の中身はもう空っぽになっ...
  • 衛星の夜

    衛星の夜

    アーケードの屋根の上息を潜めてよじ登った見下ろした街の明かり君はもう寝ているんだろうか朝日が昇るまで4時間半今からは帰って寝るだけだケダモノのような野生が目を覚さないあの衛星 いつまで経ってもひとりぼっちでぐるぐるカモベイベー どっから見たって俺らに似てるなアーケードの屋根の上息を潜めてよじ登った見下ろした街の明かり君...
  • 秘密

    秘密

    ああ 何から何まで絡まって馬鹿馬鹿しいことばっかりやって秘密を鞄に押し込んで飛び出したぼくらの最後の恋だってあの日の直感は夏のせいか涼しくなったら大体元通りだね燃え上がる衝動も殆ど残ってないみたいだけど全部忘れてもそばにいたい生まれた時からばらばら未だにふたりは互いを探している秘密をこっそり持ち寄って触れられないまま傷...
  • ブルー・サマータイム・ブルーズ

    ブルー・サマータイム・ブルーズ

    ドアをあけて 夏が始まってる 君はいないがでっかい太陽 やましい心をしらじらと照らす明日の予定は空っぽできっと気づかない君が涙流しても短い夏が僕らを連れ去って途方に暮れるうるさい波がふたりを責めたてて砕けて空に消えるブルー・サマータイム・ブルーズ!いつかふたり 全てを忘れて旅に出る時も君が投げた言葉は体にまとわりついた...
  • 輝き

    輝き

    例えばうずくまってガタガタ震えてた夜になんとなく振り返ったらそこには君がいたんだよ今じゃ立派になって1人でもなんとかやってるけどなんとなく振り返ったらそこには誰もいなかった愛しているよブラザーあの日の全部を忘れちゃっても輝きは消えるがその涙で走り出すエイトビート息が止まるような喜びをくれたのは君だったよ輝きは消えるかも...
  • 怪光線

    怪光線

    UFOが飛びたったタワーの上偶然それは見なかった高架の下大概お先真っ暗なこの身の上大脱走のチャンスもまた見逃した照らせ!アブダクション 51 あゝスポットライト絡まったイヤホンを解いてはじめる耳鳴りの後ろで今にも消えてしまいそうなあの夜の予感のかけらはまだ あるUFOが降りたった隣の家群がる彼等や俺たのしいね照らせ!ア...
  • シアン

    シアン

    朝に眠るよ 夢の中 野良猫と遊ぶ愛が生まれそうないいとこで毎度目が覚める今でもまだまだ知らない秘密がこのドアの向こうにはきっと眠ってる夜に出かける 騒いでる街の逆を進む古いおもちゃを捨てないでずっと仕舞ってる今でもまだまだ知らない秘密がその瞳の向こうにはっきりと映ってる音もなく走り出したその脚で蹴り上げた坂道こぼれた君...
  • 流星群

    流星群

    いつかはこの町におさらばしようライドン でっかい雲に乗ってあの星に眠る 宝を探すいつかはこの町におさらばしようライドン でっかい鳥になってあの星に眠る 君を探したり明日に向かって走れおそらく東の方だ荊の森を潜れ辿り着いた 丘の上ふたりは恋をする燃え盛る流星群地平線に降り注いでまだ人ごとみたいに恋人は体を預け合う飛び立つ...
  • ラブソング

    ラブソング

    良い時も悪い時もそうでもない時も君がいればそれでどうでも良くなった羽根が生えているってこと僕だけは知ってるのに君は歩いて出て行った初めからあなた誰のものでもなかったグッバイマイガール今君が誰かと寝ていてもまた間違えてあの日のこと思い出すグッバイマイガール優しい人 忘れてもそのままあいも変わらずまたあなたの歌をつくった腕...
  • 都会の幽霊

    都会の幽霊

    濡れた芝生の匂い風になったピアノ遊ぶ犬たちの光毛並みに沿って滑るいつまでもこのまま変わらないでと君は言ういつまでもこのまま霧雨が濡らしてく都会の幽霊空を見上げて 知らぬ間に全部溢れたいつまでもこのままで良かったはずなのに嘘を重ねて いつの間に全部忘れた?いつまでもこのまま 風の中の幽霊けたたましいブレーキの自転車目の前...
  • ダダリオ

    ダダリオ

    雨が窓を叩く音昨日からずっとこのまま星なんかどこも隠れちゃってとても素晴らしい日々だはりぼてみたいだ誰もいない部屋で今日も目が冴える風が強く吹いて君のことを思い出してる雨に濡れたりしていないか裸足で蹴飛ばした靴の行方が僕らの全てで あとは忘れたあなたが溢した言葉が今も僕を飼い慣らしている雨が止みそうにないんです昨日は未...