超飛行少年
「20」エクスキューズ
飲み込んで吐き出して言葉は宙に舞う行きかう人の波は変わりなく流れていった幼いとき想像していた場所はここだったのか窓に映る自分が遠く見えた数え切れない日々と今日の意味をどうにか比べようとした後悔は無い 何度繰り返した時間でも置き忘れた声も遠い記憶も全部これで良いと思った変わる事は無い 選ぶ答えはあの日のまま疑って信じ合っ...金木犀
怖いほどにうまくいってる毎日と本当のような嘘で繋いでいく日々意気地なしと呼ばれてた方がよっぽど上手く立ち回ってこれた気がするよ口にすれば少し楽になれるのか答えなんて知らない方がいい世界が一つになるようなそれはとても気の遠くなるようなお話せめて僕らが手を繋ぐそこまで難しい事じゃない気がするんだよ何も出来ずここでうずくまっ...心の鳴る方へ
何気ない風に今日の匂いを感じながらそっと耳をすまそう その胸の真ん中に楽観的な性格も仇になれば鈍感だけどきっと同じ自分さ受け入れて ありのままに理想像ばかりじゃ疲れてしまうから ありふれた現実を歩いてる青い空 雲に乗って 風が吹いて 流されて辿り着いたその場所を夢見てる僕ら大切な人に会って 笑い合って 時に泣いて生きて...透明アバンチュール
ジリジリ迫る 未来の海賊船飛沫の羽根で 静寂を連れ去った選ばれし者 基準なんて有るようで無い選ばれないなら 自分から選べばいい陽が暮れたら忍び込んで 夜明け前に飛び出すのさ遥か遠くへ 僕らを乗せて羽根を広げ 夜空を越えて何千光年先も 未来の君とそんな夢を ただ見ていたいだけさグルグル廻る 未来の方位磁針風向きを読んで ...ニッケルガン
所詮小さい事この傷なんて積み重ねた日々がそう思わせるんだ自分にしか見えないイメージが此処に在って置き去りにはならないようにスニーカー削っていくひ弱なプライドまた衝動に変えて終わらないレースしてんだ今日も僕の限界なんて誰が知る 障害なんて何処にあるこの瞬間に精一杯の理想を解き放つよ想像通りの数だけ予想外だって当たり前こん...陽が昇る前に
大そうな荷物抱えて何処に行った帰ってきておくれよ僕のオリジナルスタイル不自由な想いばかりさせてすまなかったもう少しでお前の居場所取り戻してやるからさ良い人止まりじゃ 多分もうこれ以上上手に笑えないねって笑った身に覚えのない荷物だけ 背負わされてるような気がして何処かに置いてこうとしても切ないのは何故幸せになれそうなもの...4スネア
肝心なニュースが今日も暖味なニュアンスで流れてる問題に気づいたフリして 深刻に思ったフリしてる通勤の地下鉄 慣れた階段を駆け下りる上々な日々も何か足りないんだ渇いたオアシスで世界は息をしてんだ明るい未来像に汚されてもがいてんだわずかに残された 隙間に差し込んだ光僕らは生かされてる肝心なニュースが今日も曖昧なニュアンスで...マイネイチャー
手にしたいものを失ってこれでいいって気がした知り尽くした筈の世界は鮮やかで眩し過ぎるよ照りつける太陽を全部コンクリートが跳ね返して光が目蓋を通り抜けてく感情次第の期待以上な自分が欲しいよ明日んなって起死回生 夢見るようにそう言った僕は僕を越えたくて根拠なんてない自信を唄ってる転んで怪我してうつむいて傷口ばっか見てたっけ...スライド
笑って泣いてばっかりじゃ 渡っていけない毎日が少し愛しく思えたら 大人になれるのかい目隠し取った情熱と 自由になった感覚で思い残したあの時を 取り戻しに行くよいびつな衝動が生まれては消えるこの足元に 明かり灯すように忘れないでいたいよ いつの日も偶然じゃない今日が此処に在る事スライドしていく時代と 日常の中で何よりも愛...通り雨
何一つ手に入らなくていい過ぎてゆく時よ戻ってくれ突き刺さる夢のようなこの現実があって何を知る事が出来るのだろうどうしようもない感情は今ここに置いてくよ握った手に感じるあの日の熱望正解なんて無いとして信じたままで居たいんだよ君がくれた言葉抱えて明日へ手を伸ばそう「そう思うなら、そうすればいい」人の波の中でそう言った通り過...水彩リトルスペクトル
雨上がりの虹を待ってる 少年に出会ったんだ傘もささずに水遊び 七つの絵の具を混ぜていた空を見て ちょっと不安そうに聞くんだ「止まない雨なんてないんでしょ?」七色に描いた 世界の輪郭が太陽を背に今でも僕らを照らしてくれてるって そんな気がしたんだ午後になって雨上がって 少年は消えていた残された水溜まり 虹色に光って眩しか...銀色ラプソディー
最終学歴を書いて封筒に入れる最近そんな毎日が当たり前になってきた国道6号の上ハザードで合図して少しの間君と話をしていたんだしょうがないって事にしてしょうがないってあきらめてそんな風に僕らの夜が逃げていくしょうがないって事にしてしょうがないってあきらめてまた一つ言訳の数が増えていく最終学歴を書いて封筒に入れる最近そんな毎...レイトショー
朝を待っている交差点が迷い込んだ捨て猫を抱いている赤と青と黄色それはただ優しい明け方過ぎに降り止んだ小雨が作った水のスクリーンが乾くその時までそれはただ優しいそんな小さな偶然よりも 君がそこに居ることが小さいはずがないと思うんだ 当たり前なんだけど誰も居ないと悲しい事でしょうさあ陽の当たる場所へ出ておいで君が思う程世界...二次元パラドックス
狭い世界でずっと 笑い合うんだ僕らそれは決まっているんだ初めからモザイクなしの映像 未来の先制攻撃受け入れるんだ今日を責任の無いヒーローにみんななりたがって匿名で重なり合っていくスレッド何を以て個性だって競い合ってるんだ 液晶の上で狭い世界でずっと 笑い合うんだ僕らそれは決まっているんだ初めから不確かな問題に 答えはな...アイエヌジー
初めて気づいたんだ 不意打ちに似たそのセリフでこじ開けられた第六感 この感覚をずっと待っていた心を開いて ただ開いて 第三者の声受け入れるひたすらこらえて ただこらえて 非難のページも開けてみる等身大の僕は ここに置いていくよ新しい皮膚を探しに行くから柔軟な文明は いつだって日進月歩君と夢も現在進行偶然と言えば偶然だ ...ずるい人間
車道を外れて歩く人を果たして見つけてやれるのかあるいはただの思い過ごしと誰かに笑われてるのか不器用とされたこの仕草で器用に歩いて来たつもり右足で探す茶色い土左足が蹴るコンクリート二車線に増えた道路沿いに 歩道も現れるいつでもこんな感じおせっかいなんて言わないで良かれと思って身を削ったそれ自体に酔っていたいやっぱズルい人...ゼブラの途中
人ゴミの先頭で ジレンマと闘って気が付けば信号は 歩けと青になって一体僕は誰の 味方になりたいんだそんな事考えて ゼブラを一つずつ踏み締めて行く悲しきこの時代も 超えて行けるだろう鼻歌も連れていこう そんな気分さ人ゴミの先頭で ジレンマと闘って気が付けば信号は 歩けと青になって誰かが笑ってるよ 僕は耳を塞ぐよあの人は泣...タテガミオーケストラ
宇宙を進んでく 光を見ていたんだゆっくり斜めに 二千周目の小旅行傾いたままで自由がステータス違う言葉で平和を歌い合っていたグッバイ 青く光る左回りのシャボン玉屋根まで飛んで壊れて消えた宇宙を包んでく 光を聴いていたんだゆらゆら揺れてる 億週目の演奏会指導者のいないタテガミオーケストラ一人一人が光を奏でていたグッバイ 青...日曜快晴日
日曜日 午前中常磐線 見上げた空は快晴 予報通りの天気快晴日 午後はいつもの禁煙席で原稿作成 ピークを過ぎた店内今日ぐらいまあいっか もうずっとずっと溜めてきた言葉を口にしてみたいと思うんだ問題点と問題点 面倒臭い方からタッチ案外うまくいっちゃってくれないか境界線と境界線 片づける時今日ならどっち選んでみたって間違い無...間接照明
真っ暗いと思っていた 六畳洋間空間に明りが差す瞬間があってそれを見つけるタイミング それを感じるタイミングつかむには一人じゃ難しくて近付き過ぎて同情して 遠過ぎればすれ違ってうまく見えない人間関係誰か明りをくれないか ここを照らしてくれないかどこから見たって分かるようにそんな気持ちが変に邪魔して 見えないものがあったん...