• 姿月あさと

    「27」
  • 愛と死の輪舞

    愛と死の輪舞

    その瞳が 胸を焦がし 眼差しが突き刺さる息さえも 俺をとらえ 凍った心溶かすただの少女の筈なのに 俺の全てが崩れるたった一人の人間なのに 俺を震えさせるお前の生命 奪う代わり 生きたお前に愛されたいんだ禁じられた愛のタブーに 俺は今踏み出す心に芽生えた この思い 体に刻まれて青い血を流す傷口は お前だけが癒せる帰してや...
  • Ave Maria

    Ave Maria

    アヴェ マリア 優しいこの胸の願いを 聞き届けたまえどうぞ聞き届けたまえ願い叶うときは この身の全てを捧げることをここに誓うアヴェ マリアアヴェ マリア 優しいこの胸の願いを 聞き届けたまえどうぞ聞き届けたまえ願い叶うときは この身の全てを捧げることをここに誓うアヴェ マリア...
  • 糸

    なぜ めぐり逢うのかを私たちは なにも知らないいつ めぐり逢うのかを私たちは いつも知らないどこにいたの 生きてきたの遠い空の下 ふたつの物語縦の糸はあなた 横の糸は私織りなす布は いつか誰かを暖めうるかもしれないなぜ 生きてゆくのかを迷った日の跡の ささくれ夢追いかけ走ってころんだ日の跡の ささくれこんな糸が なんに...
  • 歌ある限り

    歌ある限り

    涙でふりむけば いつもそこに歌があったその歌は いつかどこかで 聞いた歌小さなその歌が 私の心を支えた歌と共に空へ消えた 悲しみ歌は優しかった花のような 星のような ほほえみ私の歌声は流れてゆく 涙色の街角に私の人生は いつもそばに歌があった思い出の箱を開けると 歌が鳴る別れは辛いけれど この世に歌がある限り私は恐れず...
  • エトピリカ

    エトピリカ

    大空に広がる雲 形を変え流れてく母なる大地は恵み 黄金色に光る景色小高い丘には風 形も無く流れてく澄んでる水は恵み 深い青に心和み廻る季節 色に染まって四季の香り 空気も変わる(遥か昔)翼があり (人は空を)飛んでた晴れてる太陽の下 眩しい草原の上自然に守られながら 人と共に生きていける囁く月に 吸いこまれる大空に広が...
  • 最後のダンス

    最後のダンス

    あなたの愛をめぐって 皇帝陛下と争うあなたは彼を選んだ 私から逃れて二人の愛は見せかけ 陛下の腕に抱かれてあなたはそっと私にも 微笑かけている最後のダンスは俺のもの お前は俺と踊る運命ハプスブルクは朽ち果て広間の客は息を止めお前と俺のデュエットをじっと待ち焦がれる最後のダンスは俺のもの お前は俺と踊る運命闇の中から 見...
  • さよならは夕映えの中で

    さよならは夕映えの中で

    さよならは別れの 言葉と知るだけにさよならは悲しい 言葉と知るだけにさよならは言わずに 別れたいすべてが終わり ただ一人振り向きもせず旅に立つさよなら さよならさよならは夕映えの中でさよならは涙の 言葉と知るだけにさよならは切ない 言葉と知るだけにさよならは言わずに 別れたい二度と逢わぬと 誓いつつ振り向きもせず旅に立...
  • 翼をください

    翼をください

    今 私の願いごとが 叶うならば翼がほしいこの背中に鳥のように白い翼つけて下さいこの大空に翼を広げ 飛んで行きたいよ悲しみのない 自由な空へ翼はためかせ 行きたい子供の時 夢見たこと今も同じ夢に見ているこの大空に翼を広げ 飛んで行きたいよ悲しみのない 自由な空へ翼はためかせこの大空に翼を広げ 飛んで行きたいよ悲しみのない...
  • This is the moment

    This is the moment

    This is the moment This is the dayこの心に秘めた想いThis is the moment 解き放ち 新しく生まれ変わる今 この日 この時 この瞬間はじめて知ったGive me this momentThis momentous momentいつわらずに 生きてゆこう今までの 全ての 悲...
  • 時計

    時計

    私達のために 時計をとめていつまでも今宵が 過ぎないようにあなたと二人 過ごすこの夜はティック・タック 悲しみ やるせない想い時計よおまえに 心あるならば二度とないこの時を 過ぎないでおくれ過ぎゆく時は かえらぬ想い出だからお願い 時計をとめてあなたと二人 過ごすこの夜はティック・タック 悲しみ やるせない想い時計よお...
  • 夜霧のモンマルトル

    夜霧のモンマルトル

    モンマルトルモンマルトルの夜の街は霧に包まれ 涙にかすむほのかなネオンも 夢見るようにメランコリックな街の響きも夜霧の中に いつしか消えて静かに更けゆくモンマルトル モンマルトルほのかなガス燈も 夢見るようにヘッドライトの光も 淡く夜霧の中に いつしか消えて静かに更けゆくシャンゼリゼ シャンゼリゼ夜霧の街 夢の街シャン...
  • グラナダ

    グラナダ

    グラナダ 南の果ての あやしき恋のめばえる町よあかき陽の下 燃える 恋の火よ Ah グラナダ君が心誘うしらべ 悩まし風がはこぶ 歌に胸は さわぐいつか夢にえがく 君がおもかげ恋を歌わん 青い空にひびく歌を今日も明日も 君と二人歌おう黒い君の髪を 風にまかせ行こう はるか遠き愛の泉のほとりまで肩をくみ Ah いつか君と二...
  • ジェラシー

    ジェラシー

    今ぞ ほのかに香る夢の窓辺 風のささやきに愛の灯火 消えて我が悩み 果てもなし君待つひととき 月影白く胸に忍びよる悲しい 夜のしじまよ変わらぬ誓い 優しい言葉今宵も我に 与えたまえいとしの君よ今宵も我に 与えたまえいとしの君よ...
  • 爪

    二人くらした アパートを一人ひとりで 出て行くの済んだ事なの 今はもうとても綺麗な 夢なのよあなたでなくて できはしない素敵な夢を 持つことよもう よしなさい 悪い癖爪を噛むのは よくないわ若かったのね お互いにあの頃のこと 嘘みたいもう しばらくは この道も歩きたくない 何となく私のことは 大丈夫よそんな顔して どう...
  • 時の過ぎゆくままに

    時の過ぎゆくままに

    あなたはすっかり 疲れてしまい生きてることさえ いやだと泣いたこわれたピアノで 想い出の歌片手で弾いては 溜息ついた時の過ぎゆくままに この身をまかせ男と女が ただよいながら堕ちて行くのも 幸せだよと二人つめたい からだ合わせるからだの傷なら なおせるけれど心の痛手は いやせはしない小指にくいこむ 指輪を見つめあなたは...
  • バラ色の人生

    バラ色の人生

    心惑わす眼 いつも熱き口あたしの思ってる あなたの面影あなたの胸であたしは聞く やさしい言葉いつもかわらぬ言葉なのにあたしはうれしいあなたの胸に 幸の影が ある日さしたのあなた故のあたしよ あたし故のあなたなのあなたに逢うと あたしの胸ときめくあなたの胸に 幸の影が ある日さしたのあなた故のあたしよ あたし故のあなたな...
  • 人の気も知らないで

    人の気も知らないで

    春の夜の夢 再び帰らず幻のごと儚く 消え行くあの人人の気も知らないで 涙も見せず笑って別れられる 心の人だった涙かれて もだえるこの 苦しい片思い人の気も知らないで つれないあの人人の気も知らないで燃えた恋よ 冷たく消してゆくの切ないこの思い 胸に残るまなざしあのやさしい面影 人の気も知らないで去り行く あの人...
  • 約束の花束

    約束の花束

    私の元に届けられた バラの花束きっとあなたでしょ伝票の差出人の名前空欄だからすぐにピンときたリビングにしまっていた昔の花瓶を探しだしたのよ南仏の蚤の市で手に入れたsouvenir今日が誕生日って覚えていてくれたのね10年経っているのに昔の恋人って 別れてから優しい祝ってくれる人なんて今はいないわ もう誰もどういう顔で受...
  • 夢の中に君がいる

    夢の中に君がいる

    ごめんなさい少女のころ思い出してたのそんなに怖い顔して おこらないであの頃もうあたしは あなたを愛してたそれだからこの歌を くり返し歌うのそれだから歌うのよ この歌をいつも腰に両手をかけてそんな瞳をしないであなたこそ あたしの最後の恋人探していた人は あなただったのよ抱かれるときは あたしもあなたのものよそれでもふるえ...
  • 夜明け

    夜明け

    眠れない夜が過ぎて やっと夜明けが来た東の空が少しずつ 暗闇消して白んで来た思い悩んだことなど ほんのちっぽけなことさ昨日の夜の悲しみは 昨日の夜の悪い夢忘れろと誰かが言っていた 前だけ向けと言ったでも私はそんなに強く 逞しくもなく 無様なままに生きる自分のことをもっと 好きになれるようにいくつもの涙流して 生まれ変わ...