• しかむらひろし

    「2」
  • 男のあかり

    男のあかり

    挫(くじ)けちゃだめよと この手を握る苦労したねと 涙をこぼすそんなおまえも 夜の浮(う)き草(ぐさ)日陰の道にも あかりは灯(とも)る情けいちりん 花さえ香る胸(むね)に陽(ひ)が射(さ)す 明日(あす)はまた来る不幸がわたしに 惚(ほ)れたと嘲(わら)うどこか似ている 身の上ばなしつらい過去なら 俺もあるのさ夢さえ...
  • 気がかり

    気がかり

    私が居ないと なんにもできないそんなひとだから 気がかりなのよ今頃どこで どうしているの元気ならば 便りひとつ届けて下さい待ってる女 忘れてはいませんか世間の寒さに 凍(こご)えた心はせめて夢の中 ぬくめてあげるおまえの胸は ゆりかごだよと甘い言葉 聞いた夜(よる)を偲(しの)べば泣けるわ溜息ひとつ 淋しさがこぼれます...