• SION

    「95」
  • あの日のまんま

    あの日のまんま

    呼んでも答えないお前の声を顔を思い浮かべて ひとりで ふたりでお前のメールや電話のアドレスは何年経ったって あの日のまんまさまた夏が来るってよお前は好きだったな焼け付く陽の下でまたお前に救われる呼んでも答えないあなたの声を顔を思い浮かべて ひとりで ふたりでまた冬が来るってさあなたは好きだったね凍てつく風の中でまたあな...
  • 浮世は回る水車

    浮世は回る水車

    束の間を駆け抜けた星たちに憧れもつらいかな輝き知らずそれも選んだ事いつからか勝ち負けのライバルは俺になった片方(かたっぽ)は喜びのもう片方(かたっぽ)は苦しみの靴を履き誰もが左右と交互に踏みしめ歩いている初めから勝ち負けのライバルは俺だった心踊る喜びは傍にいるお前と心割れるどん底は俺一人で それは普通に当たり前昨日は人...
  • お前の笑顔を道しるべに

    お前の笑顔を道しるべに

    今日も明日も お前のあの笑顔を道しるべに今日も明日も お前のあの笑顔を道しるべに話にならない話ばかりの この世界に小さな喜びをかき集め 生きている今日も明日も お前のあの笑顔を道しるべに今日も明日も お前のあの笑顔を道しるべに顔色ひとつ変えないで 陽はのぼり 陽は沈んで俺たちも同じさ 平気な顔をして生きている今日も明日...
  • Smoky House

    Smoky House

    街から少し離れた小高い丘大きな木々に囲まれた近くを流れる川は透明で緑の隙間から日差し差す静かなスモーキーハウス 心地よく程良くくすんだスモーキーハウス 憧れの住処窓越しに朝日を浴びる頃寝ぼすけのお前はまだ夢の中一杯やりながら夕陽の下木の上でお前はまだ遊んでる穏やかにスモーキーハウス 時は風とゆっくり大好きなスモーキーハ...
  • 誰の振り子

    誰の振り子

    忘れただけど忘れない 乾いても跡は残る目をつむり目をつむられ 誰の振り子振り子の下かあやとりあやとられ 沈んで浮かんで溶けずに溶けて 誰の振り子振り子の下か擦れっ枯らしがそれでもまだ信じて信じてまたすっ転ぶ 痛えよ なんだこれ聞かないだけど聞いてる 耳元で肌で許して許されて 誰の振り子振り子の下か擦れっ枯らしが素っ裸で...
  • どっちを選ぶよ

    どっちを選ぶよ

    揚げ足取りの政治家と鼻膨らまして言いたい放題評論家と薄っぺらい司会者となんて平和な夢の島なんでもありの世の中らしいお前はどっちを選ぶよ誰もが我が身で精いっぱい街も人も眉間にシワ寄せてだから普通の「ありがとう」が心ほっこり嬉しくなるのさ単純なのに簡単じゃなくなったいつからか昔からか 昔からかなんでもありの人の世らしいお前...
  • どんな日も眠ってしまうんだな

    どんな日も眠ってしまうんだな

    明日が楽しみで寝れなかったのはいつが最後だろ子供の頃何度かあった気がするが結局ぐっすり寝たんだろうなどんな日も暮れてどんな日も明けてどんな日も眠ってしまうんだな悔しかったのか悲しかったのか泣きながら帰り道拾った木の枝で草を小突きながらとぼとぼ帰り道どんな日も暮れてどんな日も明けてどんな日も眠ってしまうんだなその頃いつも...
  • ポンコツを楽しむさ

    ポンコツを楽しむさ

    ぼやいて傷が癒えるならぼやいて若返るのなら一晩中でもぼやくが時はおかまいなしに年々歩みを早めるだからポンコツを楽しむさ長く短いこの世は綱渡り老いも若きも悲劇に喜劇を混ぜ込んで 薄めて笑った方が痛みも減る気がしてよだからポンコツを楽しむさ 無理くりでも此処はほんといろんな事がそうだな行き過ぎちまったんだな歯止めはかからず...
  • やるだけやったら

    やるだけやったら

    嘆いたところでこの雨が上がるわけじゃないままならぬこの世に悲観を振りかけすぎるなやるだけやったら後はQue Sera, Sera人もうらやむあいつだって怖いから歩みを緩めないままならぬこの世に 諦めを着込みすぎるなやるだけやったら後はQue Sera, Sera夜明けの空気を胸一杯吸いすぎてちょっとむせるあの子の笑顔が...
  • 笑っていくぜ

    笑っていくぜ

    つらい時間を歩いているのは俺ひとりじゃないし悔しい思いを呑み込んでいるのもお前ひとりじゃないきついな きついな気晴らしに買い出しに出た低い雑居ビルの横青い空に透かしのような月「どうしたもんじゃろうのぅ」聞いたりして昼間から バカだな笑っていくぜ キメて行くぜ俺たちはまだまだ笑っていくぜ 堂々と行くぜ俺たちはこれからさ見...
  • 今さらヒーローになれやしないが

    今さらヒーローになれやしないが

    今さらヒーローにゃなれやしないがお前が傍にいたいと思う奴でいたいのさところで乱視で大好きな月が3つも見える ラッキーまぬけな前向きで笑い飛ばしていきたいのさ悲しみとやらは凍らせて指ではじいて消してやるさ怒りに出会うのに1ミリの努力もいらない似て非なるルールが人の数だけ飛んでるからところで冬の日線路端に青い朝顔がいたそれ...
  • 起きろ

    起きろ

    浅い眠り 窓を叩く風は言う ほら寝てる場合じゃないぜ 起きろ揺れる光 まぶたの中ゆらゆらと寝てる場合じゃないぜ 起きろ なあさっきまで出来たことが 昨日まで出来たことが頭で分かっていても 体が忘れちまって 空を切るどうしたっていうんだ なあどうしたっていうんだこれまでも何度も何度も 超えてきただろちいさな寝息 俺の大切...
  • 追っつかない

    追っつかない

    駆け足どころかインディ並みのスピードで春夏秋冬春夏秋冬すっ飛んで行く心も体も息も絶え絶えちょっと待てよ話はまだ始めてもいないちょっと待てよ置いてくなよ急ぐからよ周回遅れの悲しきドライブ追っつかない とても追っつかない心も体も息は絶え絶えつのる想いはつのったままで賞味期限切れ大事なことはこの通りはい言えずじまい俺の心は小...
  • これ以上どうしろっていうんだ

    これ以上どうしろっていうんだ

    染みひとつない澄み渡る空晴れない気持ちは内ポケットの中これ以上どうしろっていうんだ切りのない日々をきりきり舞いが行く行く不機嫌を詰め込んだ鉄の箱に乗り目をとじて乗り 息を止めて乗りこれ以上どうしろっていうんだ切りのない日々を泣き笑いが行く行くトンネルを抜ければまたすぐにトンネル角を曲がればまた嫌という程見た景色これ以上...
  • 洒落た日々から遠く離れて

    洒落た日々から遠く離れて

    見覚えある痛み 見覚えある苦みこれもいつかのバチか 終わるまで終わらないんだろ言うこと聞かない身体 言うこと聞かない心このままダメになるような 弱い夜があるのさSya-rarara 洒落た日々から遠く離れて理不尽なニュース 煮えくり返る俺がいる下世話なゴシップ鼻で笑う 下世話な俺がいるそして言うこと聞かない身体 まるで...
  • 大好きで

    大好きで

    その日 彼は浮き足立っていた可愛い彼女にやっと会えるからだけど押さえて落ちついて普通にふるまうのさ久しぶりと静かにだめだ 顔を見たらもううれしくて 大好きでとてもクールにはふるまえないのさ舞い上がった心の音が聞こえるくらいに子供じゃあるまいに 嬉し恥ずかしこんなにドキドキしてる元気だったか 静かに言いたいが無理だ ふた...
  • デジャビュのあやとり

    デジャビュのあやとり

    生きてるうちが 動けるうちが笑えるうちが花さ 泣けるうちさえ花さ窓の外は晴れ 青く眩しい隣の芝はまさに 光溢れて折り返してどのくらいになる俺は何処で眠るのか初めての目慣れた空でデジャビュがひとり あやとりをしている生きてるうちが 動けるうちが笑えるうちが花さ 泣けるうちさえ花さ窓の外は雨 黄色い傘くるくる回しながら行く...
  • 春よ

    春よ

    春を 谷間でじっと黙って耐えるお前に春を 俺と違って黙って耐えてるお前に風が吹けば俺は吹かれ 風が吹けば俺は流されていく風が吹けどお前は動じず 風が吹けど 風は吹けど時は 誰も待たず誰も待たせず行くだけ時は 良いも悪いも我関せず行くだけ味方にすれば追い風に乗り 味方にすれば今を掴める味方にできず乗ることもできず 置いて...
  • Hello~大切な記憶~

    Hello~大切な記憶~

    日の暮れた小さな川の 静寂を舞う螢命ある無数の光の川Hello 大切な記憶母屋の離れじいちゃんの部屋で 一緒に寝るのが好きだった骨張った両足で俺の足を暖めてくれたHello 大切な記憶いつでも羽が生えたように 羽が生えたようにそこに飛んでいける今でもあの川の傍に あの部屋の中に俺は行けるのさ縁台でじいちゃんとふたり 夕...
  • ひとり綱引き

    ひとり綱引き

    事実に弾みも混ざり 事実にアルコールも混ざり広げたり縮めたり嘘を足し嘘を引き 忙しいひとり綱引き事実に希望も混ざり 事実に欲望も混ざり祈ったり罵ったり夢を足し夢を引き 忙しいひとり綱引きいつかの自信はグラッグラッグラッグラ絶対の自信は座り込んじまっていじましく愚かしい 終わらないひとり綱引き夢を足し夢を引き 忙しいひと...