• J・A・シーザー

    「1」
  • 首吊りの木

    首吊りの木

    首吊りの木に桜が咲いたみんな忘れてしまったよとりのこされた女のことは首吊りの木の桜が散ったどこか引越ししてったよとりのこされた女がひとりああどうせ恋の終りはそんなもの男が死ねば女がのこり女が死ねば男がのこり桜が咲けば散るばかり首吊りの木にカラスがとまる誰も噂をしないのさどんな悲しい恋だったとて首吊りの木は我家の木だよみ...