椎名純平
「33」天国への道
これ以上ここに いられないんです星が お空から お迎えに来ましたそこに 虹の橋がかかりますその橋を 渡ります光が 見えますもうなにももうなにも なにも見えませんもうなにも もうなにも...残像
「久しぶりだね」変わらない笑顔春の風が舞う 夕暮れの時向かいあう二人ふるえる頬を寄せ 見上げた冬の星肩抱き寄せれば もう一度戻れそうなのに今、Say good-bye my love後ろ姿 君を追いかけるこんなに近くいるのに 君が遠く見える「会えて良かった」窓の外見てる言葉がとぎれて ふり返る時懐かしさ にじむふれあう...勝手にしやがれ
壁ぎわに寝がえりうって背中できいているやっぱりお前は出て行くんだな悪いことばかりじゃないと思い出かき集め鞄につめこむ気配がしてる行ったきりならしあわせになるがいい戻る気になりゃいつでもおいでよせめて少しはカッコつけさせてくれ寝たふりしてる間に出て行ってくれアア アアア アアア アアアア アアア アアア アアバーボンのボ...世界
窓辺にうつるあなたの影壊してしまわぬ様に重ねて軽く口づけをわかりきった未来さえ忘れてしまえば朝まで楽しんでいられる昇りつめてく螺旋階段ありがちなセリフは全部シャットアウト 必要ないだろうグラスの猛毒をゆっくり飲み干し上目遣いで魔法かけて欲しい潤んだ瞳のMagic耐え難い引力で引き寄せられてく部屋の灯りを少し落として二人...月夜の軽犯罪
その髪に触れ 惑わされる 決意その唇で 崩れゆく 約束心は大暴れ かみまくる決めゼリフ目ですでにバレバレ 終電間際の なしくずし理由なんかは 後付けで 見えない糸に 導かれこのまま 手ぶらでなだれ込み月夜の軽犯罪 秘密は夜作られる闇夜のカタルシス みんなもそうしてる満月が人を悪くするまちがいない 動き出す未来 ふくらむ...白昼夢
10月の風に抱(いだ)かれ いつか来た道をさまようやわらかい光に包まれ 憂鬱なことふと考えるあなたの優しい嘘で 終わらない夢を見た夜そっと後ろ手で外してた薬指の悲しい運命(さだめ)若さだとか愛だとか あなたは軽くいなして犯しかけた間違いをさりげなく諭したあなたが去っていくことが 悲しいのではなくてあなたのおだやかな微笑...あざわらう月
街は今午前0時 絶えることのない人の群れに軽い目眩いをミラー越しにネオンライト 一夜限りの幻を咲かせている赤く照らされる横顔辿る眼差しの彼方をざわめく街ネオンの暗がり あなたが消えてしまうような気がしたそして二人は今 夜空に浮かぶ 降りる場所はないまま夢とうつつの狭間さまようならば それは痛みにも似た深く突き刺しても傷...永遠の彼方
いつか砕けた恋のカケラたち二人で持ち寄った いつかと同じこの店苦い想い飲み干す あの日によく似た鉛色の午後の窓辺にあなたのやさしさに あまえて見失なっていた大切なこと 時は戻せないけれどいつまでも変わることのない 悲しみを喜びを悲しみを全てを 愛と呼ぶのだろう恋はまるでうたかたの夢二人は夢を追いすぎた 目隠しを外せない...このまま
まだ冷めやらぬ まだざわついた街の夜人の波すり抜け たどり着いた禁じられた果実は 妖しい香りを放ちながら天使と悪魔の棲むという国へといざなう灼けそうな視線を避けてもすぐに堕ちてゆく 導かれるまま溶けそうな身体を抱き寄せすぐに堕ちてゆく どこまでもまだ満たされぬ まだ渇ききった心はぶしつけな眼差し 投げかける大胆さと恥じ...the light ~A Journey to the promised land
この夜が明けたら 手ぶらのままで旅に出掛けよう地図なんて要らない 思うがままに 気楽に行こう帰る場所など何処にもなくて不安な気持ちは隠せないだろう眠れない夜は 思い出せばいい この世界にひとつだけそれはあなたの心に確かな強さを帯びて輝く誰でもなく僕らの為に この手を離さないで進もうこの夜が明けたら カメラも持たず すぐ...SPARKLE
夜が少しずつ 二人の体冷ましてゆく風が運んでくる 甘い香りが心地いい淡い光きらめき 戸惑い抱いて 昨日の狭間で揺れながら輝いて 今見つめ合う その瞳その涙を 眩しい朝を 忘れてしまわぬよう消えないで 今感じてる その吐息抱きしめた そのあたたかさそれだけが信じられる 何よりも空は澄み渡り ほのかに青く横顔を照らすそっと...speedster
喧嘩の翌朝キリリと晴れ渡りなるほど二人には ツキが味方している感じたままに はしゃぎ過ぎればいい時が瞬くほどに今あなたのもと向かってゆく アクセル踏み倒してヤレた旧いロードスター 幌は開け放ち今あなたのもと向かってゆく しがらみ振り切れるさこの瞬間を古めかしてゆく そんなスピードで突っ走れいつもに輪をかけて 調子外れの...throb vs. smile (duet with SILVA)
トキメキ から回りだねホホエミ 思わせぶりで素直になれないだけの二人二回目のデートはあくせくテンコ盛り肩を抱くその手がどこか不自然すぎてやけに切ない燃えるような口づけの後なんでそんな風にはぐらかして肝心なトコはベールのかなた知りたいのはそのメイクの向こう側恋なんてすべてこの瞬間のヒラメキ 頭で考えたってはじまらない恋は...non-fiction
静かな雨が音もなく降りそそいでいる二人の心少しだけ 冷まして先を歩こう ねじれたまま満たされてゆく傘は要らない 急ぎ足の帰り道眠れない夜は ロウソクを灯せばいい退屈な午後は花束を何気ないコトが時を越えて二人の心の中 溶けてゆく飾らない言葉今は偽りのないシナリオを描いているから昔話は大概美しいから苦笑いを添えて召し上がれ...惑いの雨
打ちのめされた夜 言葉は宙を惑い立ち尽くしたまま 涙の行方見届ける朽ち果てた夢にしがみつき未だに眠りにつけないまま流れ落ちる砂 数えて時を重ねた目を閉ざして見えるものだけ 信じていた夜が明けていつものように必ずまた朝が始まるさBaby 世界は廻り続ける喜びも悲しみもBaby 全てに降り注ぐ恵みの雨のように帰り道はなく灯...ローション
安いプライド すべて剥がしてつべこべ言わず 残さず食べて気紛れならば 程々にして息の根止めて トドメを刺して言葉で全て伝えきれる程のコトなら 何も激しく求めあう 肌のいやにぬるいリアリティそれだけが手掛かりこのまま平凡な絶望に 蝕まれるくらいならいっそこれから 軽率な願望とイカサマな欲望で埋め尽くしてたで食う虫も 下手...