• KK

    「29」
  • Ever lasting lie

    Ever lasting lie

    砂の海で 錆びたシャベルを持ってまるで闘う様に 夢を掘る人赤く燃える太陽に 身を焼かれても必死で 這い上がろうとする愛する人の 命に値がついたそこら中に頭を下げても 足りなくて「石油でも掘る以外 無いんじゃないの?」って皮肉を 本気にして飛び出したでも 掘り出したのは 長い年月「Sir Destiny、アンタ、人の命を...
  • 季節は次々死んでいく

    季節は次々死んでいく

    季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がしたアパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて僕が僕と呼ぶには不確かな 半透明な影が生きてる風だ雨に歌えば 雲は割れるか 賑やかな夏の干涸びた命だ拝啓 忌まわしき過去に告...
  • グッドラッカーズ

    グッドラッカーズ

    汗まみれで汚れた身体を持って帰る疲れと共に纏った言い訳もどれくらいの月日と数を誤魔化したここなんだろう躓いたらすぐ 捨て台詞 小声で吐いて消えない言い草 何度も夢に出てきてしまうし未完結のまま終わるから きっと何もかも未完成気まぐれの思いつきで 見下ろした街は小さくて当たり前なのに遠ざけてどうになる 寄り道の意味ないな...
  • 残光のラン

    残光のラン

    届かない距離になって 初めての感覚でふしぎな旅の途中にいるんだって 気づいたのさ探し求めて何年 どのくらいがたった今光という名の 魂のゆくえ巨大な「絶対」はあって それに抗おうと挑んで世界のどこかに生まれては死んでいく それが全て君といづれ未来に 出会うことがあればさ行く先に 迷わぬような 目印を追いかけて 掴めよ 暗...
  • ステラーバース

    ステラーバース

    ふたりの観測者 計四つの硝子玉 向き合う灯火 やっと色がわかる思い出して自分の姿 それは誰から貰ったの誰の眼にも見えない ちっぽけな塵でも 大気圏を突破して 輝く流れ星思い出して自分の姿 それはいつ生まれたの向き合う瞳の奥に 佇む姿もまた真実瞬いた眼が確かに捉えた 宇宙が零した涙のように見えたもう一度瞼を閉じれば 消え...
  • 誰か私を

    誰か私を

    かわいそうね かわいそうね 本当にね優しくされたら 泣いちゃうからさびしそうね さびしそうね でも大丈夫今日から一緒って 抱きしめられたいあなたの代わりは他にもいるよ破れたポケット縫い直したら強くなった気でいた でも勘違いで言いたい事が何一つ 言えない自分になっていたよでも誰か私を 誰か私をそっと愛してはくれませんかか...
  • ドリームレス・ドリームス

    ドリームレス・ドリームス

    さめないゆめをみたくはないかいあなたのためだけのえほんがあるよほしがみえるよそらもとべるよすきなことをえらんでよ調子はどうですか空は自由に飛べましたかすごい魔法が出せましたか全部夢の中限定品さ生きてる事ってなんだろな生きてる人は怖いからな触れないものを信じるのは馬鹿のすることと聞きました出来損ないでも良いですか優しい愛...
  • noir

    noir

    疑うことすらなく 幸福の最期と信じ続けてる幻想は煩いを忘れゆく悦楽で 記憶に残る救いを育ててる白兎浅ましく染まってしまっている 月が欠けきった夜の中 跳ね回る真っ白な心は穢れない自己を守るため 他者に塗れぬよう眩く星になる黒になりかき消えていく 無を見る空虚な時の様黒になりかき消えていく 風の様な声が聞こえた黒になりか...
  • fiLament

    fiLament

    幽霊列車の一両目に座って何故乗り込んだのかを暫く自問した仕様が無いだろう こうするしか無かったんだ君の顔 確かめて漸く自答した次の駅で降りようごめんね やっぱり連れていけないよとても焦がれた愛を焚べたからとても綺麗な夕焼けになりましたこれも解っていた 解っていたけど 解らなかっただろう遠ざかる君よ この空を見て欲しいそ...
  • フライトスクール

    フライトスクール

    随分先へと飛び抜けたが 合図はここで疾しい真似だと疎まれたが 勲章が全てゴーグルの下は 震える双眼空は地獄だ 愛は無かった手袋の下は 汗ばむ肌離陸の前はただ 追い風を願った空を食らう 鳥の群れに酔って飛んだ風に紛れる宣教師から 耳を塞いだコックピット緊急回避 追手を撒いて言ったザーーー「こちらさっきのように飛べるのだ」...
  • 僕らの行方

    僕らの行方

    今一瞬、僕らの中 追い続けた光が見えた気がした傷ついた心の行方 この日々が色褪せぬように繰り返し日々重ね 真っ白なページ塗りつぶしてきた綺麗な色じゃないけど そこに意味はあって今日以上 明日に満たない日々繰り返そうと僕ら歩いたいつか見た飛行機雲追い掛けて掴んだ未来の意図振りほどいた左手 自由の代償悲しみの代わりに掴んだ...
  • Wonder Haze

    Wonder Haze

    独創的なセンテンス 区分けするけど本心だったと判別できない常識的なダイアリー 箱庭のよう鬱屈している表現たちだ人格もそう 印象もそう 芸術だって そうあなたも あなたも 読み解けるの曖昧だけど格好のある偏った知識が苦悩して拒絶して 孤独と結ばれてた僕らが触れ合ってるのは ただ形成されてる体I Wonder by Won...
  • ヲズワルド

    ヲズワルド

    真夜中見つけたフォークロアはその昔人魚を生み出したらしい独善的中毒者や パパラッチに這い寄るmonkeyみたいな輩共が悦に浸るため 編まれた物でしょう誰彼誰だったっけ少し褒められ慣れたよう曰く先に名乗りさえすりゃあもう総てオリジナルなんでしょう 万々歳坊主憎けりゃ袈裟まで憎いパイオニア擬の龕燈Q.E.D.light o...
  • アマテラス

    アマテラス

    心がふわり 浮遊感 漂う 幽霊存在してまだ 息をする 身体なじめなかった 弱かったんだ 不適合でしたさよなら さよなら改札口を抜けたら 通り雨のにおい一心不乱に息を吸う けれど光りのあたらない 万華鏡の中 閉じ込めた邪魔だよって モノは転がる身体 痛みの乱射 何千回 駆動が止まる役目を終えた 今日の出来事は 誰にも会え...
  • いかないで

    いかないで

    何でもないと口をつぐんだホントはちょっと足を止めたくてだけどもきみは早足ですっと前を行くからぼくはそれを見つめてる最終便 きみは乗る ぼくを置いてってはしりだす ゆっくりと 地面がずれていく泣いちゃだめ 泣いちゃだめでもホントは言いたいよ「いかないで」遠くへと 消えていく ぼくを置いてってもう随分 見えないよ 夜が崩れ...
  • 心音

    心音

    動き出した風景の中で、残しておきたいこと。前を向くということ。手を離さないということ。行く先は決まったのかい。あの癖は直ったかい。惨めな姿は偽らずに、涙流せているかい。誰だって間違いを繰り返して、恐怖を抱えて生きている。それでも明日を願うのは、この世界に負けたくないと思うから。こんな自分にも意味があるというなら、背中に...
  • 心根

    心根

    行く先を与えられた少年は、笑っていたのか。誰にも嫌われないように。飲み込んだ本当の想いを、今強く抱きしめよう。認められたいと願った日々が酷く浅ましくて、けど偽れない愛おしい過去だ。それだけが生きた証だから、これからも背負って行くよ。正解もわからないまま歩みを進める恐怖と、満たされない空白に抗う歌を。彼を救うための歌を。...
  • Survey Ship

    Survey Ship

    会いに行くと叫んだあの星が随分遠くに思えて仕方が無いんだいっそ見えないとこまで逃げて忘れるつもりだったのにどこまでもついてくるんだ暗くて 寒くて 怖くもなるけど海を渡る船が 引く線のような決して残ることのない轍を思い出して 走り出して銀河の観測船に飛び乗るんだ目を凝らして 君に会いに行くのさ誰も知らない航路を僕だけの宇...
  • 自傷無色

    自傷無色

    君のようなひとになりたいな「僕らしいひと」になりたいな望むならそうすりゃいいけどさでもそれってほんとにぼくなのかい子供騙しな夢ひとつこんな僕なら死ねばいいのにこんな僕が生きてるだけで何万人のひとが悲しんで誰も僕を望まないそんな世界だったらいいのになこんな僕が消えちゃうだけで何億人のひとが喜んで誰も何も憎まないならそんな...
  • Starduster

    Starduster

    誰より大切な君に 愛されないことを恐れて一万年先の星まで ひとっ跳びで逃げたそっと瞼を開けてみる 目の前は黒い空の海一億年先の地平まで 流れてゆくんだ吸い込んだ真空の温度で感覚が凍りつく前にこの身体一つ分の 愛を愛を 今すぐ 愛を 私に 愛を どうか 愛を光射さぬ星の上で 暗闇に飲まれないように一万年先の夕焼けを ひと...