• 大橋卓弥・常田真太郎

    「106」
  • クライマル

    クライマル

    曖昧に描くモチベーション 滲んで見える風景気づけば在りし日の自分と 待ち合わせている手に負えない淀んだ朝 秒針が脳に響く寝ころがるソファから見えた 空は青い暑すぎた夏は遠くへイメージを形に変えなくちゃオーロラのように壮大に輝いていても見ているだけの幻想ならば必要(いら)ないぶち当たる壁は臆病さが創造した不安だひび割れた...
  • ゼログラ

    ゼログラ

    冒険者はどのあたり 雲間に見えた影無謀だと言われても 沸き立つのはスリル脳プロペラの轟音と 上昇する高度How are you feeling?Ready set go!何万フィート上空で 地球を泳ぐイメージでそう wow 彼方へ君は君を辞めずに ありのままで羽ばたいてほら wow さぁ、今飛び出せ無重力の風の中 広が...
  • 逆転トリガー

    逆転トリガー

    何をやっても一通り それなりに出来たけど俗に言う器用貧乏 井の中の蛙と化していた「運が味方」と「要領」で ここまでは来たんだけど仲間の成功話には 少し毒付いちゃう今思えば昔は「出来ること」を増やそうとしていたいつからか「出来ないこと」ばかり考えちゃったりしてハートがビビって殻にこもって 御託を並べてばっかり予想して諦め...
  • ごめんねベイビー

    ごめんねベイビー

    気を遣ったつもりの一言が 君の逆鱗に触れたこりゃまずいなってフォローして さらに大炎上してもう2日と半日近くは口も聞いてくれやしない平和だった数日前にタイムリープしたいや…優しさって一体何ですか?「思いやり」って辞書で引いてみよう思う事は沢山あるが ここは素直にとりあえずアイムソーリーベイビー!言い訳する気なんてござん...
  • 遠くでサイレンが泣く

    遠くでサイレンが泣く

    やっと目が覚めたよ傾いた太陽朝陽にさえ見えるよまだ夢の中の様夕方何時なんだろう今日の予定はサボろう夜へと帰る陽炎また灯る常夜灯舞う花びらはキレイでも散ったことに変わりはない残りの水は半分もあってでもあと半分しかないこんな手に負えない 一日はたまに来る動いている様に見えていなくても 夕陽は沈んでいる遠くでサイレンが泣く遠...
  • Lonelyの事情

    Lonelyの事情

    タイミングなんて余地もなく 突然訪れるバッドエンド1980sラブソング 暗示してんなスティービーがそして僕は気付いている 君の香水が変わった事たぶん新たなケミストリーが 君に侵食しているでしょファイティングポーズを取る気は無い というか今の僕に勝機は無い乖離(かいり)していく愛の淵 これが言うとこのXデイどんでん返しの...
  • 魔法がかかった日

    魔法がかかった日

    澄み渡る高い空と窓を流れる景色 遠くで聴こえるのはUh あなたが笑う声荷台(トランク)に積み込んだ夢は青春の風に乗り明日を輝かせる種Uh 心に花が咲くユニフォームのポケットの中に 優しさとユーモアを持ってあの街までこの街まで ときどき浮かぶ雲と話しながらアクセルを踏み込んであなたが僕にくれる魔法は孤独で寂しくなる涙の夕...
  • 君と願いを

    君と願いを

    明け方の海 空を見上げた思ったより寒いね 君がくっつき暖まる偽りのない 君からの想いそれに応えられる 僕なのかと考えてたひねっても ねじっても 出てくるのは君なのに海にもたれて眠る 三日月は1人寂しそうでとなりにもう一つ 月が在れば良いのに水平線が色付き出す 流れ星はもう見えないかなぁ僕の願いは簡単なこと僕を見る君の幸...
  • アカツキの詩

    アカツキの詩

    もうずいぶん経ったなぁ こんな時間に現実感もない 寝不足になったような感じで天井を見つめながら君の温度を思い出していた多くを欲しがったら揺らぐバランス崩した向こうには僕らの抜け殻と闇本当に堕ちていったなぁ 起き上がるのもイヤになるよな大切にしたくて 言葉で縛ってがんじがらめ絡まった中には 君の影も見当たらない守ろうとし...
  • ボクノート

    ボクノート

    耳を澄ますと微かに聞こえる雨の音思いを綴ろうとここに座って言葉探している考えて書いてつまづいて 消したら元通り12時間経って並べたもんは紙クズだった君に伝えたくて 巧くはいかなくて募り積もる感情は膨れてゆくだけ吐き出すこともできずに今僕の中にある言葉のカケラ喉の奥、鋭く尖って突き刺さるキレイじゃなくたって 少しずつだっ...
  • 奏(かなで)

    奏(かなで)

    改札の前つなぐ手と手 いつものざわめき、新しい風明るく見送るはずだったのに うまく笑えずに君を見ていた君が大人になってくその季節が悲しい歌で溢れないように最後に何か君に伝えたくて「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた君の手を引くその役目が僕の使命だなんて そう思ってただけど今わかったんだ 僕らならもう 重ねた日々がほら...
  • ふれて未来を

    ふれて未来を

    流されはしないからなんて 始めから飛ばし気味?気にしなきゃ怖いものなんて むこうからそれていく上にあるのはいつもの空だけ 特に何も変わらないんだけどただ一人の野郎 ひいきはいらない そう手にした後にスルリ逃げぬよう 常に監視してたい気分だよなくさないように胸に誓う でも、大事なのはそう君と揺れていたいよ これを忘れては...
  • 雨待ち風

    雨待ち風

    遠くどこまででも続いて行く空君を失くしてからいつもの景色がよけいに色濃く映り込むから僕は目を閉じてしまう鳴り止まない僕の鼓動君を追って行けばよかったのに何も言わない入道雲あらいざらい消し去ってほしい雨待ち風、ほほをなでていく蜃気楼に溶けていく蝉達の叫びここに生きている、とその身を削って伝えてる僕のかすれた声も君に届けば...
  • 全力少年

    全力少年

    躓いて、転んでたら置いてかれんだ泥水の中を今日もよろめきながら進む汚れちまった僕のセカイ 浮いた話など無い染み付いた孤独論理、拭えなくなっている試されてまでもここにいることを決めたのに呪文のように「仕方ない」とつぶやいていた積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って止め処ない血と汗で渇いた脳を潤せあの頃の僕らは...
  • ガラナ

    ガラナ

    最近体調は悪かないが心臓が高鳴って参っている炎天下の後押しでもって僕のテンションは急上昇フルテンだ勇気次第でもうさ、距離なんか自由自在だって燃えているキッスしたい唇狙ってターゲット絞って急接近してやるんだ!“要は有言実行”…出来るなら苦労はしねぇ実際そうはいかんよ?君を前にしちゃきっと固まっている肝心なとこでいつだって...
  • キレイだ

    キレイだ

    冷静に照らし合わせてみれば君と僕は正反対で数字だとしたら6と9のようなもんだなキュウに一人にされた居間では食べ散らかしたインスタントの空っぽ容器とロクでもない僕が残ったいろんなことが望みどおりにいかなかったなぁ浅はかだったなぁそのうち忘れるんだって、思いつめてもしょうがないんだって戻らないものはもう戻らない何度も手にと...
  • 1+1

    1+1

    君の顔を眺めて一日過ごしてみたいなぁきっと君は嫌がるかも でもその顔もいいや君の声に包まれ一晩過ごしてみたいなぁひょっとして僕は寝てしまうかも それでも許して一つずつしか進めないけどそれでも離さずに君を抱いて歩いていくからさ僕のことはまだまだそんなに話してないけどきっとこれから少しずつ覚えていくからどこにも行かないでこ...
  • デザイナーズマンション

    デザイナーズマンション

    玄関は広くフルフラットのアメリカンスタイルで高い天井と濃いダークブラウンのフローリング・リビングルーム13畳ほどのダイニングにウォルナットのテーブル窓はわりと大きめで、日当たりも悪くない代官山に住もう! 立地もいいデザイナーズのマンション幹線沿いじゃ爆音 静かな高層階がいいの照明はすべてアンティーク調で統一されているキ...
  • ゴールデンタイムラバー

    ゴールデンタイムラバー

    集中できてないな まだ体が迷っているんだ震えていたんじゃ コントロールしたってブレるんだ太陽も勝負運(ツキ)もなんも完全にこっち向いていないが「やるしかないんだ!」言い聞かせるようにそうつぶやいた状況は悪いが ただ逃げ出すんじゃ根性ないなぁ展望はないが 度胸でクリアするしかないや衝動は抑えたままターゲットとの間隔探れ必...
  • ボクノート

    ボクノート

    耳を澄ますと微かに聞こえる雨の音思いを綴ろうとここに座って言葉探してる考えて書いてつまずいて 消したら元通り12時間経って並べたもんは紙クズだった君に伝えたくて 巧くはいかなくて募り積もる感情は膨れてゆくだけ吐き出すこともできずに今僕の中にある言葉のカケラ喉の奥、鋭く尖って突き刺さるキレイじゃなくたって 少しずつだって...