• Hakubi

    「30」
  • pray

    pray

    大丈夫と強がってみせた言い聞かせるようにそっとうなずいて遠くなっていくいくつもの思い出にさよならを告げたあの日知らない街のすれ違った誰かにあなたの姿重ねて緩んだ糸を結び直して振り向かず歩き出した時計の針が止まってくれたらなんて思ってしまうよ守りたいものがあって譲れないものがあるから迷いながらこの道をまた進んでいこう目指...
  • GHOST

    GHOST

    音もないまま崩れていくんだ僕はもういつかにstartを切った戻れないcountdown望んで選んだこの毎日でいくつ沈めいくつ棒に振った?ああ もういいんだつまらない大人になりたくはないが何が楽しくて生きたらいい?すれ違うあの子もそうくたびれたスーツのあいつもそうああ 幸せそうだ僕はgame over...ねえここから連...
  • Decadance

    Decadance

    耳鳴りが止まない巡る季節に追いつけない意味のない日々は続いてく変わらない朝 やけに眩しくてもう何度目の僕だろう 重い腰を上げて情けない顔だって見慣れてしまうもんだな無心になって流れる時間が僕を笑った何もないよ、僕にはきりがないからやめれない手探り掴んだ空っぽの容れ物だった僕は誰でもよかったんだろう君も戯れの夜に耳鳴りは...
  • Heart Beat

    Heart Beat

    酷く乾く唇 昨日の残骸それでもまだ許されない気がして頭の痛くなる幸せそうな顔占い一位でも嬉しくはないやまるで糸に引かれるように当たり前に改札をすり抜け「いくらだって代わりはいる」なんて呪いをかけて殺しているニュースで流れた人身事故はもしかしたら僕だったかもしれないまた今日も生き延びてしまったなあ誰にも知られないまま手遅...
  • ワンルーム

    ワンルーム

    目を閉じるそのたびにこれで最後かもしれないって思い残すことだらけだもう少しだけ夜更かしをしようわかったよと呟いた君はもう寝息を立て夢の中ため息をついて頬をつまんで気の抜けた顔を見て眠ろうねえ、笑えるでしょう死にたがりの僕が生きてることああ、君のせいだよ上手くは言えないけどそれでいいと思う?ただ毎日が当たり前に過ぎてゆく...
  • Soumatou

    Soumatou

    もしも私が聞き分けのいい子供だったらもしも私が笑顔の綺麗な子だったら何度繰り返す“もしも話”に私は戻れないこともよく知ってるよぎっていく走馬灯 ノイズ混じりで汚れて暗い暗い部屋の隅 それしか思い出せない綺麗事ばかりが溢れる人混みの中で吐き出した膿の夜漂うあてもなく荒野をゆく戻れない今を生きていく私は私でしかないこと痛い...
  • 最終電車

    最終電車

    最終電車なんとか飛び乗ったああ、今日も過ぎていった同じような顔をしてため息をついた「案外上手くやっていけそうだ」なんて君に言ったあの日の僕でずっと居られたらいいのにねえ、大人って何?強くなること?誰も強くはいられないやねえ、みんなどこかで諦めては分かったふりをしているだけ?大丈夫僕らはきっと何度も声枯らして叫んでいたも...
  • 拝啓

    拝啓

    拝啓、大切なあなたへこの歌は届かない今更言いたかった言葉がいくつも溢れてくる遺書を書いてたあなた宛の何度も傷つけて悲しませてきたから弱っていく変わっていくあなたを見るのが怖くて出て行った日ついに読んではくれなかったなこんなに悲しいならやっぱ先に死にたかったなんて言ったら怒るかなもう会えないあなたへ歌うもう言えないありが...
  • Eye

    Eye

    繰り返しの毎日 誰もが吐く息と表と裏の感情に振り回されて僕も君もわからない気づいてもいないような本当のところは今、その目の奥に散々な夢見て目覚めた朝のような情けない顔がまた鏡に映る塗りつぶして描き直してはみるがああ嫌になるな ああ目を逸らしても僕は僕でもう変えられない運命だってそれって僕だけのもんだってわかってないな思...
  • サイレンと東京

    サイレンと東京

    愛のすれ違い認められたい人日々吐き気がする午前5時サイレンと東京誰も悪くはないってことも誰もがわかってることも終点はここじゃないってこともレッカー呼んだ高速ただ眠る場所を探し放浪きっとずっとわかっていた気づかないふりをしていたかった何も言わなくてもわかり合える関係ってねえ どこにもないんだよなわかってたああ さよなら愛...
  • 天才にも秀才にもなれなかった僕は

    天才にも秀才にもなれなかった僕は

    天才にも秀才にもなれなかった僕は凡人にもなりきれずに腐りきってた通り過ぎる笑い声を睨みつけては苦しくて前髪で誤魔化して隠していた天才にも秀才にもなれなかった僕は悪人にもなりきれずに腐りきってたこびりついた処世術でやり過ごしては悪い癖仕方がないなんて言ってただ笑っていた夢とか希望とかクサいよなもうやめないかどうせみんな上...
  • 夢が夢であるうちに

    夢が夢であるうちに

    ねえみんなどこへ行ったの忘れないって約束も忘れて見たこともないような顔してる僕はまだヘラヘラとして嫌味のたった一つに傷ついて握った手で必死に殺してる夢は夢だって諦めた誰かが今日もついたため息を吸って僕は生きている変われないことが怖くなって変わってしまうことも怖くなって大人になったいつかは辿り着けるかなあの時交わした約束...
  • ゆれて

    ゆれて

    嘘みたいにあの人はいなくなった画面の中じゃ笑ってるポッカリ空いた穴は風が吹いて痛いな少し立ち止まって人々はまた歩いていく何もなかったように歩いていくぎこちない擬態もサマになっていく不器用にも変わっていくそれが良い事とは限らないね意味のない話や愛想笑いも上手くなったんだああ気づいたら大人になってた忘れないでね人は一人で歩...
  • Rewrite

    Rewrite

    眠っても眠っても明けない夜が続いていく誰にも理解されなくても終わらない話をしよう描いていた理想の地図をいつの間にか失くしてしまっていてどこでどうして間違ったっけ強がり笑いも板についちゃって戻れなくて暗い世界で一人きりでさお願い誰かここから連れ出して「眠っても眠っても終わらない話をしよう」眠っても眠っても明けない夜が続い...
  • 32等星の夜

    32等星の夜

    色とりどりに光りだす街はやけに楽しそうで僕は一人俯いて歩いた街や木は誰かの涙で光って流れる歌は誰かの苦悩で色づいたあと一週間もすれば世界は変わるのに変われない自分を隠すように笑いグラスを傾けた飛び立てない僕らは誤魔化すように歌い踊るよそれでも明日は目覚ましで起きて変わらない朝に少し安心する色とりどりに光りだす街はやけに...
  • 君が言うようにこの世界は

    君が言うようにこの世界は

    始発電車を待つホームでくたびれたシャツの袖を匂った案の定タバコの匂いだけで君の匂いはしなかったな少しだけ寄り道をしよう甘いものでも買って帰ろうだけど12円足らなくなって安い駄菓子を手に取った君が言うようにこの世界はどうしようもない事だらけでした君が言うように私たちは運命なんかじゃなかったようでした当たり前に過ぎていく時...
  • あいたがい

    あいたがい

    さよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしている「また会おうは言わないから」「それでいいよ」なんて強がってみせたさよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしているいつの間にか無くなってた気づかないふりずっとわかっていたのにあの時僕が泣いたら「どうしてあなたが泣いているの」って笑って言ってくれたかななんて今更だね当たり前の毎日...
  • Twilight

    Twilight

    鉛のような体を引きずって当てもなく歩く夜明け前の街流れ出たものはとうに枯れ果てて空になった心だけ残っているなにも知らないままで生きていたかったないつかまた朝がくればきっと上手く笑えるだろう人の優しさを知るたびにきっといつかは離れていってしまうのと無償の愛など存在しないと言い聞かせ目を閉じれば忘れると誰も知らないままで生...
  • 栞

    誰かが言ってた 悲しみの分だけ幸せがあるとたまにさ思い出すんだ 「そんなの嘘だ」と笑う声を「世界は広くてまだ見えない諦めてしまうには早いんじゃない他人に言われたことは半分くらいで少しダサいくらいがちょうどいい」数えきれない光をくれたあなたに私は今何を返せるのだろうただまっすぐ歩みを止めずに進めているのは変わらないあなた...
  • 辿る

    辿る

    忘れるんじゃないかって消えてしまうんじゃないかってこの心の痛みも思いも全部全部忘れるんじゃないかって消えてしまうんじゃないかって君の心繋ぎ止める方法を僕は知らない今何してるの 誰といるの思いはここに 言葉は遠くに君がごめんねって言うたびに僕のありがとうが薄れてくようでもう やめていいよやめていいよもう疲れたでしょ忘れる...