Hakubi
「30」pray
大丈夫と強がってみせた言い聞かせるようにそっとうなずいて遠くなっていくいくつもの思い出にさよならを告げたあの日知らない街のすれ違った誰かにあなたの姿重ねて緩んだ糸を結び直して振り向かず歩き出した時計の針が止まってくれたらなんて思ってしまうよ守りたいものがあって譲れないものがあるから迷いながらこの道をまた進んでいこう目指...Heart Beat
酷く乾く唇 昨日の残骸それでもまだ許されない気がして頭の痛くなる幸せそうな顔占い一位でも嬉しくはないやまるで糸に引かれるように当たり前に改札をすり抜け「いくらだって代わりはいる」なんて呪いをかけて殺しているニュースで流れた人身事故はもしかしたら僕だったかもしれないまた今日も生き延びてしまったなあ誰にも知られないまま手遅...拝啓
拝啓、大切なあなたへこの歌は届かない今更言いたかった言葉がいくつも溢れてくる遺書を書いてたあなた宛の何度も傷つけて悲しませてきたから弱っていく変わっていくあなたを見るのが怖くて出て行った日ついに読んではくれなかったなこんなに悲しいならやっぱ先に死にたかったなんて言ったら怒るかなもう会えないあなたへ歌うもう言えないありが...Eye
繰り返しの毎日 誰もが吐く息と表と裏の感情に振り回されて僕も君もわからない気づいてもいないような本当のところは今、その目の奥に散々な夢見て目覚めた朝のような情けない顔がまた鏡に映る塗りつぶして描き直してはみるがああ嫌になるな ああ目を逸らしても僕は僕でもう変えられない運命だってそれって僕だけのもんだってわかってないな思...サイレンと東京
愛のすれ違い認められたい人日々吐き気がする午前5時サイレンと東京誰も悪くはないってことも誰もがわかってることも終点はここじゃないってこともレッカー呼んだ高速ただ眠る場所を探し放浪きっとずっとわかっていた気づかないふりをしていたかった何も言わなくてもわかり合える関係ってねえ どこにもないんだよなわかってたああ さよなら愛...天才にも秀才にもなれなかった僕は
天才にも秀才にもなれなかった僕は凡人にもなりきれずに腐りきってた通り過ぎる笑い声を睨みつけては苦しくて前髪で誤魔化して隠していた天才にも秀才にもなれなかった僕は悪人にもなりきれずに腐りきってたこびりついた処世術でやり過ごしては悪い癖仕方がないなんて言ってただ笑っていた夢とか希望とかクサいよなもうやめないかどうせみんな上...ゆれて
嘘みたいにあの人はいなくなった画面の中じゃ笑ってるポッカリ空いた穴は風が吹いて痛いな少し立ち止まって人々はまた歩いていく何もなかったように歩いていくぎこちない擬態もサマになっていく不器用にも変わっていくそれが良い事とは限らないね意味のない話や愛想笑いも上手くなったんだああ気づいたら大人になってた忘れないでね人は一人で歩...Rewrite
眠っても眠っても明けない夜が続いていく誰にも理解されなくても終わらない話をしよう描いていた理想の地図をいつの間にか失くしてしまっていてどこでどうして間違ったっけ強がり笑いも板についちゃって戻れなくて暗い世界で一人きりでさお願い誰かここから連れ出して「眠っても眠っても終わらない話をしよう」眠っても眠っても明けない夜が続い...32等星の夜
色とりどりに光りだす街はやけに楽しそうで僕は一人俯いて歩いた街や木は誰かの涙で光って流れる歌は誰かの苦悩で色づいたあと一週間もすれば世界は変わるのに変われない自分を隠すように笑いグラスを傾けた飛び立てない僕らは誤魔化すように歌い踊るよそれでも明日は目覚ましで起きて変わらない朝に少し安心する色とりどりに光りだす街はやけに...君が言うようにこの世界は
始発電車を待つホームでくたびれたシャツの袖を匂った案の定タバコの匂いだけで君の匂いはしなかったな少しだけ寄り道をしよう甘いものでも買って帰ろうだけど12円足らなくなって安い駄菓子を手に取った君が言うようにこの世界はどうしようもない事だらけでした君が言うように私たちは運命なんかじゃなかったようでした当たり前に過ぎていく時...あいたがい
さよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしている「また会おうは言わないから」「それでいいよ」なんて強がってみせたさよならかな君はなんだか悲しそうな顔をしているいつの間にか無くなってた気づかないふりずっとわかっていたのにあの時僕が泣いたら「どうしてあなたが泣いているの」って笑って言ってくれたかななんて今更だね当たり前の毎日...Twilight
鉛のような体を引きずって当てもなく歩く夜明け前の街流れ出たものはとうに枯れ果てて空になった心だけ残っているなにも知らないままで生きていたかったないつかまた朝がくればきっと上手く笑えるだろう人の優しさを知るたびにきっといつかは離れていってしまうのと無償の愛など存在しないと言い聞かせ目を閉じれば忘れると誰も知らないままで生...