• 夏木綾子

    「67」
  • 幸せの花よ咲け

    幸せの花よ咲け

    泣くなよ泣くなよ もう泣くじゃないおまえの涙は 俺が拭くいくつ越えたろ 涙の川を抱けば愛しい 細い肩幸せの花 幸せの花明日は咲け咲け おまえにきっと咲け野に咲く名もない 小さな花も明日は綺麗に 咲きたいと今日という日を けなげに生きるそんな一途な 花がいい幸せの花 幸せの花花よ咲け咲け 心にきっと咲け心と心を つないだ...
  • TONBORIとんぼ

    TONBORIとんぼ

    ひとり待つ身の 淋しさなんてあんた縁ない 話やねそうやゆうべも 誰かの膝で羽目を外して 朝帰りあんた…あんた… 浮かれとんぼの昼の月あんた…あんた… 何処でかくれんぼ憎みきれへん 男(ひと)やから今もあんた よう捨てん街は日暮れて 灯りが点りゃ気もそぞろに 浮かれ足やっぱ今夜も ミナミの空へ羽根を広げて ひとっ飛びあん...
  • 泣かさんといて

    泣かさんといて

    夜にはぐれた 堂島すずめ雨にうたれて 泣いてますあほやねん あほやねんあんな男に 惚れたがあほや泣かさんといて 泣かさんといて雨の大阪 通り雨二人通った 馴染みの店も今日を限りに 店じまいあほやねん あほやねん私ひとりが とり残されて泣かさんといて 泣かさんといてこころ濡らすな 露路しぐれ待って甲斐ない あの人やのには...
  • 夢花

    夢花

    心と心 つなぎあい今日という日を 生きようよそれぞれ人の 心の中の哀しみ苦しみは 違うけど夢は捨てないで 夢をあきらめず明日に向かって 歩こうよ夢が咲かせる 花がある心に花を 咲かそうよきれいな花を 命の花をきっと明日は 咲かそうよ果てなく遠い この道を歩いて行くのは つらいけど信じる道は 未来につづく希望と言う名の ...
  • 綾子ONDO~夢を着飾る蝶になれ

    綾子ONDO~夢を着飾る蝶になれ

    右手左手 パっと手を出せば花が咲きます この舞台夢を着飾る 蝶になれさあさ皆さん ご一緒に ソレ綾子ONDOに のせまして ア、チョイと心ひとつに ソレシャンとシャシャンと 手拍子を今日の出逢いに 感謝を込めて天に響けと 唄います綾子演歌の イキのよささあさ皆さん ご一緒に ソレ綾子ONDOに のせまして ア、チョイと...
  • 海峡の雪

    海峡の雪

    私の夢が 消えてゆく船の明かりも 波に消えてゆくひとり海峡 見送る寂しさを知っているのか 濡れかもめ愛の深さに 哭くばかり心に吹き込む 風が‥雪になるひとりの冬は 寒すぎる想い届かぬ 北の港町息を吹きかけ 両手をかざしても燃やす暖炉の 頼りなさ雪が深々 降るばかり海峡岬は 今日も‥冬の色あなた私の 命の恋塒(ねぐら)飛...
  • 天草ひとり

    天草ひとり

    想い出ばかり 訪ねる旅は今日で終わりに 終わりにします島を繋いだ 五橋の空を鴎一羽が 啼いて飛ぶまるで私の 寂しさ知って泣いてくれてる 天草ひとり両手に余る 幸せくれた数えきれない 優しさくれたそんなあなたは 添えない人と言って聞かせた 旅なのに今もあなたを また恋しがるなみだ旅です 天草ひとり寄せくる波よ 哀しみつれ...
  • あじさい雨情~令和版

    あじさい雨情~令和版

    紫色に 染めながら何度も色を 変えて行くこんな小さな 花びらだって雨の重さに 耐えて咲くあじさいは あじさいはまるでおまえの ようだねと微笑(わら)うあなたが そばにいるひと雨ごとに 色をつけひと雨ごとに 散ってゆくそんな儚い 運命(さだめ)でいてもそうよけなげに 咲いているあじさいは あじさいはあなた好きだと 言った...
  • 人生夢一歩

    人生夢一歩

    ぐっと握った 拳の中で夢をあたため 生きてきた憂き世嵐に たたかれ踏まれ名無し草にも 意地がある汗と涙を 道連れに今はがまんの 道を往く 人生夢一歩待っていたって 歩いちゃ来ない夢は自分で 掴むものいつか誰かが 教えてくれた一歩一歩の 足跡を花にするのも しないのも志(こころ)ひとつで 決まるのさ 人生夢一歩遥か山坂 ...
  • 木曽の雨

    木曽の雨

    深山しぐれが 霙に変わり秋の終わりを 知らせます恋の忘れ路 ひとりの旅路あなた忘れの 旅なのに今も 今も 心が揺れるなんで泣かせる みれんの木曽の雨バスを乗り継ぎ 山合の町今日の泊りは 馬籠宿格子造りの 家並が続く雨の坂道 石畳ひとり ひとり 思い出ばかり濡れて哀しい みれんの木曽の雨雨にけむった 木曽川沿いに点(とも...
  • 倖せあげるさ

    倖せあげるさ

    ないないづくしの この俺なのに愚痴もこぼさず ついてくるすまないね すまないね苦労ばかりの おまえの肩に春よこい 春よこいいつかおまえに 倖せあげるさ紙でこさえた 紙縒(こより)の指輪はしゃぐおまえが いじらしい泣かせるね 泣かせるね明日の夢さえ 見えないけれど春よこい 春よこいきっとおまえに 倖せあげるさ春を待ってる...
  • おんな望郷歌

    おんな望郷歌

    声も 声も ちぎれて凍る十三(とさ)の湊(みなと)は 雪また雪ん中親にはぐれて 幾冬越えた破れ三味線 流れ旅よされ…よされ 撥(ばち)が哭く風に追われて アンア… おんなの望郷歌夢を 夢を 探してみても行く手遮(さえぎ)る 地吹雪雪あらし痛む指先 かじかむ心息を吹きかけ 春を待つよされ…よされ 空が哭く思い届けよ アン...
  • 夢は果てなく

    夢は果てなく

    夢は果てなく 山河を駆けて明日という日を ひたすらめざす人は生まれて 傷つき泣いて生きてく事の 喜びを知る人生愛があれば 生きてゆけるわあゝ泣くがいい あゝ泣くがいい泣いて涙枯れて 明日をめざせ流れ彷徨(さすらう) 旅人たちも長い旅路に 疲れた時は遠い故郷 偲んで歌う歌はやさしい 母の子守歌人生歌があれば 生きてゆける...
  • 海鳴り情歌

    海鳴り情歌

    やけに海鳴り 咆える夜はあんたが 恋しかね沖で今ごろ ひと仕事終えてゴロ寝か おとこ酒東シナ海 あばれ海船を呑む様な 波じゃろねひとり待つ身も つらいとよさみしかね さみしかね男のあんたにゃ わからんやね時化の晴れ間に 星ひとつ見えたら呼んでよね指を数えて 指を噛む女ごころの 涙だよ東シナ海 おとこ海たまにゃ女子(おな...
  • 金沢しぐれ

    金沢しぐれ

    めぐり逢わせの この恋をめぐる季節が 引き離す面影(かげ)を映して 暮れなずむ犀川に…雨が散らした 春紅葉涙を誘うな 金沢しぐれふたり歩いた 片町をそぞろ歩けば 思い出す遠いあの日の 優しさに泣けてくる…今は淋しい ひとり傘思い出濡らすな 金沢しぐれ紅(べん)がら格子のこぼれ灯が揺れる心を 染めてゆく傘をかしげて 見上...
  • 眉山の雨

    眉山の雨

    雲間隠れの 十六夜月が泣いているよに 雨を呼ぶ捨てたつもりの 恋なのになんであの人 待ちわびる泣かせないでね 眉山の雨よ肌に冷たい 秋風そよぎ浴衣たためば 涙雨今もあなたを 信じたい紅の一筆 忘れない泣かせないでね 眉山の雨よ夢のあとさき 浮かべて今日もゆらり流れる 吉野川水に漂う 遠い日の愛の名残を 惜しむよに夏がゆ...
  • 浪花の母 ~25周年バージョン~

    浪花の母 ~25周年バージョン~

    わずか一才乳飲み子を 抱いて夜汽車に飛び乗ったあてもないまま浪花の地 声をかけられ情けに触れてここで…も一度生きると決めた 母と娘の物語女房子供を 泣かせるようなそんな亭主は いらんとゆうて辛い涙を 笑顔に隠し屋台ひきひき 帰り道通天閣見上げて 言わはった浪花の母ごころお母ちゃんの口ぐせやった。「男やったら通天閣みたい...
  • 雪舞い桜

    雪舞い桜

    愛の行方を たずねてみても思い叶わぬ さだめの恋よはらはら舞い散る 桜のように雪が夜空に 舞うばかり遠いあなたを 追わないで…風に散りゆく 雪舞い桜夜の帳(とばり)に 小雪をはらう傘の音にも 胸(こころ)が騒ぐゆらゆら面影 涙で滲むつのる慕(おも)いは 誰のせい来ないあなたを 待ちわびるおんな哀しい 雪舞い桜萌えてひと...
  • 由布院霧の宿

    由布院霧の宿

    朝霧深い 山あいに湯の香漂う なみだ宿恋のさだめを 隠すよに霧が静かに 流れゆく思い断ち切る この旅なのにあなた恋しい 由布院霧の宿桜の花が 匂い立つあの日別れの 御幸(みゆき)橋耳をすませば さらさらとかすか聞こえる せせらぎはおんな心の 哀しみでしょうか泣いているよな 由布院霧の宿はらりと落ちる 濡れ紅葉恋の終わり...
  • 夜鳴く…かもめ

    夜鳴く…かもめ

    うしろ髪ひく 最終汽笛あなた港に わたしは船に暗い波間の 灯台灯り明日の行方を 照らしてよみれん心に 振り返りゃ行くな行くなと 夜鳴く…かもめ誰に想いを 寄せては返す波の音さえ わたしを泣かす好きなだけでは 添えない恋とそっと身を引く 北航路冬の名残りか 雪になる行くな行くなと 夜鳴く…かもめ襟に吹き込む 冷たい風が肌...