• 灘麻太郎

    「2」
  • 加賀の宿

    加賀の宿

    一人ぼっちに なりました死ぬ程燃えて 死ぬほど泣いたここにふたりの 夜があるもみじ降るふるおんな時雨れる 加賀の宿頬になみだが こぼれますおもいで集め おもいで連れて今日も流れる 浅野川ひとり手酌のおさけしみじみ 加賀の宿抱いてください もう一度いのちを預け いのちを染めて部屋に友禅 散らしたい庭のわびすけ咲いてゆかし...
  • 粉雪の街

    粉雪の街

    愛してほしいと せがんで泣いたお前のなみだが いまでも見える惚れているのに 背中をむけて北野はてまで 逃げては来たが粉雪 粉雪 みれん雪遠くなるほど 降りつもるかじかむ旅路を つづける胸でお前のぬくもり 日毎にもえる酒にたよって 眠ってみても夢をいろどる せつない影が粉雪 粉雪 みれん雪まくらぬらして 降りつもるいまさ...