チュール
「22」離れて暮らすあなたに
朝食は抜かないでちゃんと食べてね 毎日忙しいだろうけど一日の始まりは満たされることから朝食は抜かないでちゃんと食べてね バナナ一本だけでもいいから心にも身体にも気を遣ってあげるのあなたの気付かないところで あなたの不安が募るのが見えるのに離れて暮らす私が 出来るのは心配だけあんまり徹夜続きは避けてね どうしようもないん...そんな今日も、歩いてる
地面を歩く小さな虫のことなんかを考えて横にいる君をあてにして 僕は余所見して歩いてる真夏の陽射しは強くて 涼しい木陰を探すけど横にいる君をあてにして 僕は笑い話に夢中になったそれは昨日のことかのように じわりじわりと胸を埋めていく知らない街の中を… 初めての風を吸っても…君が横にいたから 僕は堂々と歩いたよ手ぶらじゃい...やさしさを考えてみる
何もかも嫌になった 部屋は散らかるし 肌は荒れるしなんか、だらしない人みたいだ何もかも好きになって 人を許せたら 強くなれたらきっと綺麗でいられるんだろうに未熟な私は片付けられなくて 自分のことすら上手く守れないもっと優しい言葉あったのかもしれない こんな生き方を誰か正しいと言って誰だって下を向いて 冴えない気持ちを ...思想電車
田舎町、いい天気、横切ってゆく独り言、僕に言う、「乗り過ごそうか。」見知らぬ人 次々と 一緒に乗せてちらほらだけど軽々と僕も乗せて一日あれば ここまで来れちゃうんだなぁ行き先のない旅を 少しでも僕は幸せになろうとする夕暮れを見届けたよなんだか嬉しくて、夜が少しきれいに見える長い旅 帰り道 忘れないように日記を書いてるよ...それが大人ってもんなのか
履き慣れない革靴で 泥の中突っ込んじゃって気取れば気取るほどに 格好悪く見えるもんだなぁスニーカーで無邪気に駆け回っていた頃の僕が「それが大人ってもんなのか。」って 指差して笑うよ心地良い春風の中で 僕は何て叫ぼうか汚れた革靴は そんな大事なんだろうか?気の利かないこの僕は 君を泣かせちゃってこんなんで「人を幸せに」だ...