ダイアナ・カプリス(松谷彼哉)
「3」移民の歌
海を渡り 希望に胸ふくらませ 行こう 新大陸あたしには見える 荒野を切りひらきみんなの町を みんなの国を 作ろう「ああそうかい!」おおぼら吹きだって「じゃおよしよ!」あたしは出て行くよ死ぬまで そうやって 過去にしがみついてな夢に賭ける 一度きりの人生さ 行こう 新大陸明日はかならず 輝いているはずささあ 行こう さあ...モノクローム
時の流れとともに 行ってしまう恋愛 熱情 思い出がみんな後ろへ通り すぎてゆくわ口紅白粉(くちべにおしろい) 捨ててみたこころ隠して なみだ隠して 上手に笑い 全部忘れたい男たちよ 甘い歌よ 夜が 思い出させるの鏡のなか 映るわたし モノクロームに 変わってゆく時の流れがいつも 連れてくるのその髪 その指 その瞳偶然の...ある日青空を見上げて
窓を見ている 雨がほほを伝う空を見ている 雲がこころ覆うもう夢を見ることを 忘れていた水晶宮には 太陽が輝かない風景はモノクロームに 季節の風は機械仕掛けガス灯が 夜に揺れて わたしを見失う流れる時間(とき)は 明日(あす)へとからみあう 赤い糸はデラシネ人生は理不尽だけど 受け入れてしまえば 涙は止まる青空を見上げて...