• 平知盛(浜田賢二)

    「1」
  • 修羅よ赤芥子の宴となれ

    修羅よ赤芥子の宴となれ

    空に挑む一羽の 鵺は風を斬る傷を負った夕陽よ 彼方に去れ逢魔が時 無常の鐘は鳴り響く影が揺れて お前の姿となる炎の瞳の 優美き獣この手でお前に 刻印 きざめるのか魂を 焦がしてくれじりりと 燃え残る飢餓戦いは 修羅の宴生と死との境涯 見せてくれ瞼の裏灼熱つく 六道にひとりやがて迫る至福に 胸が高揚ぐ炎の吐息の 優雅な獣...