• タイナカ彩智

    「45」
  • 灯り

    灯り

    例えばあなたが涙を飲むのなら灯りを消して 傍で眠りたいI love you …起こさないように 手を繋いでいよう悲しみが浮かぶ夜空に慰めの夢は見れなくても見失ったりはしないわ愛はそうやって生まれるの例えばあなたが眠れない時には灯りをつけて そこに私はいるわI love you …暗闇の中で 光になりたいI love ...
  • あなただけの国

    あなただけの国

    さぁ目を閉じて 星達の声が聞こえたなら行きましょう 悲しみも何もない世界へだって あなただけの国ここは あなただけの国もう大丈夫 鍵なんてかけなくてもあなたを苦しめるものは ここには入れないからだって あなただけの国心は あなただけの国本当に愛する誰かに出会えるわだって あなただけの国心は あなただけの国...
  • 雨の休日

    雨の休日

    雨の休日 シンとした外やわらかな体温に そっと くるまった何処にも行かず くすぐる素肌夢に沈む吐息を じっと 聴いているあなたが居ることで 満ちている世界降りそそぐ深い安らぎ ここに居させて雨の休日 過ぎてゆく朝窓越しの溜め息に そっと 背を向けた薄明かり 部屋の隅 ふたり かくれんぼあなたと居ることで 見えている世界...
  • オオカミ

    オオカミ

    じっとしていられなくて 夜を抜け出した早足で坂道を 駆け下りて転んだひとりぼっちで きっと待ってる寂しがり屋のオオカミ誰にも言えなかったこと月の裏でこっそり話したわたしにはわかるのほんとうのあなたがくるくる宙を舞って 逆さに寝転んだあなたの肩車で 星に手が届いた新しい朝を 運んでくれるの優しい目の オオカミふたりで眺め...
  • 悲しみの瞼 喜びの隙間

    悲しみの瞼 喜びの隙間

    小さな窓から 空を覗けば降り出しそうな あの日の涙鏡の中の曇った誰かを自分だなんて 思いたくないよ悲しみの瞼から 喜びの隙間探しているのは 微かな光オモチャの箱に 片付け忘れた本当の夢に 耳を澄ませて背中に背負った過去を降ろして羽が生えたら どこへ行こうか後悔の手の中に 思い出の欠片此処にあるのは 確かな光探しているの...
  • カモメ

    カモメ

    瞼の かげろう光が 彷徨う名前を呼んで 心がふわりあてもなく空を仰ぎ濡れた素肌を 月にかざして泣きながら飛んでく空を駈けて どこへ行く風の中で聴く あなたの声波間の静けさ言葉を さらう遠くを眺め 涙がホロリ水面に映る 懐かしい水平線の ずっと向こうに浮かんでは消えてく時があなたを 連れて行く波のように 形をなくして目を...
  • 砂漠のバラ

    砂漠のバラ

    ねぇ 聞いて 本当の気持ちは風の中ねぇ 見て 溜め息色をした 幸せ数えきれないほど多くの美しい花の中見つけ出してくれたねぇ 触って 色付いたばかりの掌ねぇ 呼んで 波を震わすのはその声私に一輪の花を あなたが咲かせてくれた臆病な私の隣で傷ついた小鳥がもう一度 飛んでゆくねぇ 聴いて 他の誰とも違う足音ねぇ 見て 夜空に...
  • 砂の上のストーリー

    砂の上のストーリー

    青いスクリーン 心震わすシーン太陽に溜め息 明日が遠いストーリー追いかけて余白の中 あなたを待つわ鼓動高鳴って 振り向いたの視線重なって 眺めた 恋と憂鬱の狭間囁き合って 押し寄せる 耳音の波音 揺れる冷たい太陽 日焼け後の心空から見下ろす 砂の上のキスストーリー追いかけて琥珀の夜 あなたを誘うテオリー解き放って 裸足...
  • tonight

    tonight

    沈黙の日々に 微かなる響き美しい仮説を 描き始めている名前も知らないあの人から 意識を逸らせないのは 何故何にも言わずに 透き通った目で僅かな光を灯して 私を惑わせる見慣れた景色に 微かなる揺らぎ今頃どこかであの人も 同じ星空の下 きっと時間を跨いで 眠りから覚めた記憶と影を伝って 夢の中 会いたい何かを失うかもしれな...
  • トワノアイノワ

    トワノアイノワ

    トワノアイノワ 浮かべてトワノアイノワ 委ねてみてそこで見たものいつかの記憶に 消えていったあの人の笑顔 輝いてトワノアイノワ あの子にトワノアイノワ 戻ってみて知らず知らずに大人になりすぎた わたしにやわらかな鼓動 蘇るトワノアイ トワノアイ 無くしものトワノアイ トワノアイ 探す旅毎日の渦に 消えていったささやかな...
  • プラネット

    プラネット

    まだあなたの事 よく知らないけどなんだかとっても素敵な気分目が触れるだけで 肌が熱くなる予感にじっとしてはいられない眠る世界を こっそり抜け出して星のドレスを着て踊るあなたをずっと待っていたこうして 巡り会えた一人で目覚める 憂鬱な朝が夢から私を連れ出そうとするわざと知らん顔なんてもうしないで気付いてるの あなたも気に...
  • メランコリー

    メランコリー

    ああ 難しいわ耳の奥で 鳴り始めた 雨音窓に寄りかかって じっと堪えてみても涙まじりのため息ああ 肌に触れて心まで満たせたような 気がしたの妄想に酔いしれて 夜風に弾かれて独りよがりのステップメランコリー あなたは私に近付いて何も言わず 行ってしまうの蝶々を追いかけるように 手を伸ばし触れたい あなたにとっての愛ああ ...
  • 1 2 3

    1 2 3

    123 ほら今 聞かせてみてよあなたと私だけの秘密心の中にしまったモノをこっそり教えてこんなに近いのに 遠くで涙を 音もなく流さないでたとえば私が風になってあなたは蒼い小鳥になって123 ほらね 受けとめるから飛びこんでおいでよ誰にも見えない 2人だけの空に 涙がとけて行く123456 数えたら123456 近付いて1...
  • おまじない

    おまじない

    鼻をつまんで 唱えてごらん悲しい事が飛んでくおまじないそれはこんなふう 「さようなら」ほら 悪くない言葉でしょう小さい時にパパが こっそり教えてくれたの犬に噛まれたときだって 早く痛いの飛んでいく鼻をつまんで 唱えてごらん悲しい事が飛んでくおまじないそれはこんなふう 「さようなら」ほら 悪くない言葉でしょういっぱい泣い...
  • クロワッサン

    クロワッサン

    あなたはクロワッサン ねじれた人だわ見た目は 甘くやわらかそうだけど本当はクロワッサン おかしな人だわ気になって仕方がないの真面目に話をしている時でもあなたときたら 最後にちょっと意地悪な事言うのどうしてクロワッサン 膨れた私はお腹が空いて仕方ないのテーブルの上で私を見つめてあなたときたら 何でも全部お見通しみたいだわ...
  • silent starlight

    silent starlight

    あなたがいなくなった世界で今夜私はひとりぼっちすてきな夢を見ていたはずなのにうまく思い出せないのあなたがいなくなった世界で今夜私は嘘つきなのお話の最後を知らないまま絵本を閉じてしまったの美しい星空 夢が燃えているわ鳥たちが眠るベッドの上で今日はもう眠ろう静かな星空 愛は何も言わないあなたがいなくなった世界で今夜私はひと...
  • 素敵な気分

    素敵な気分

    なんて素敵な気分でしょうあの人が私を見つめて 恋に落ちたような顔をして笑った道を歩いていたら 通りすがりの人が言った「ねえ 知ってる?坂道の上のステージで 新しいショーが始まるみたいよ」なんて素敵な気分でしょうやっと私の物語が始まるんだわ雨が降っても 傘なんていらない心は 眩しい太陽に 熱い程照らされるなんて素敵な気分...
  • Dance D'Amor

    Dance D'Amor

    さぁ ダンスを踊りましょう辛い恋を忘れるため雲の上で見つめ合い風と共に過ぎてゆく麗しき日々に踵を鳴らし孤独な夜の誘惑に肩が触れる夜明けまで 踊らせて月がリズムを狂わせるさぁ ダンスを踊りましょう夢も見ない夜だから運命の役を演じ落ちたバラ色の唇ためらいをよそに 歓びを知り美しく散りゆく 花のように開く夜明けまで踊らせて月...
  • Deep Echo

    Deep Echo

    深い夜の森を 裸足で駆けて行く痛みを忘れたいの 記憶のずっと向こうへここが何処なのか わからなくなってあなたの声が木霊する湖のほとりに 幻の白鳥やわらかい霧の中 そこに私はいたの信じたいものは いつもそこにあるあなたの影を追いかける遠くまで来ても 近付いてしまうの暗闇にいても 浮かんでしまうのここが何処なのか わからな...
  • 花の巡礼

    花の巡礼

    あの日から私は旅に出た 奇跡を見つける心の旅ちょっとしたら帰るつもりで 大人になってしまったあなたに出会う その日まで気付けなかった探していたものはすでに手の中に握っていた悲しい事と嬉しい事 振り子のように時間を裂いた目が回って 気付けなかった 空を飛んでいることをあなたが触れた瞬間に魂は目覚めそれはよく知っている景色...