• 湊空慶子

    「3」
  • 木洩れ月

    月が水面を 映す時泣くな虫の音(ね) 夜泣く女(ひと)の声も切ない 忍び泣き女の涙に 浮かぶ月虫も夜露に 羽根濡らす雲よお願い 心の月を隠さないでね 木洩れ月女心は 月と影雲に縋(すが)って 生きて行(ゆ)く恋は悲しい 日陰月月のない夜(よ)は この胸がチクリチクリと 痛みます雲よお願い 心のあかり残して欲しい 木洩れ...
  • 人生マイウェイ

    どこを見たって星屑なんて星はないみんな愛しい ものばかりどんな道でも 道は道人は一生自分探しの 旅人さ顔を上げ 胸を張り歩いて行こうよそうさ人生 人生マイウェイ道にそむいて肩ひじ張ったこともあるセピア色した 夕景色たまにゃいいだろ 道草も俺のなみだは昔ばなしが 好きなのさ顔を上げ 胸を張り泣かずに行こうよそうさ人生 人...
  • それが母の愛

    瞼閉じれば 故郷(ふるさと)と笑顔の母が 見えてくる俺が大人に なる日まですべてを支えて くれたひと遠い昔の 思い出だけど今も心の 宝物決して求めはしないそれが母の愛楽しかった あの頃はブリキのおもちゃ 紙芝居母にやさしく 守られて朝から晩まで 遊んでた俺が故郷(ふるさと) 離れてすぐに母は一人で 空の果て決して求めは...