ソウル・フラワー・ユニオン
「46」オオイヌフグリ
不誠実な話が 近場から聞こえる忖度 働かして ムラの掟に従う弱者を叩く奴らと 傍観者の俗情もらい泣きの涙 スッキリして忘れるおぼつかない足取りで あの子は立ち上がる孤立無援の怒りが 曇天で暴れるロックダウンして ムラ人が 背教者を嗅ぎ回るエコーチェンバーの冷笑が 生贄をいじり回すオオイヌフグリよ 路傍を埋めてゆけ汚され...川のない橋
どこからやって来たか いつからここに居たか間断なく ただせわしい日々に浸かる知らない街を歩く 不安を数える指世界に一人ではだかる 小さな胸Oh Oh Oh 川のない橋のたもとであれから随分経つ 火に包まれた街を涙枯れ果てたお前と歩いた日々膝まで海に浸かり 記憶を手繰り寄せる涙枯れ果てたお前と笑った夜Oh Oh Oh 川...ストレンジャー・イン・ワンダーランド
奴は小さな町から町へと旅を続けるどこもかしこも好奇の視線に満ち溢れてるそれは肉体ではなく 亡霊恐怖に駆られ 怯える 眼差し誰も見ない奴は移動を余儀なくされ 境界線をゆく誰もかれもが感謝のセリフを聞きたがってるどこから来たか 何者なのか寸断された履歴は宙を舞う誰も見ない轍を振り返る ブレーキ痕だけが残るかすかな記憶と踊る...魂のありか~オール・パワー・トゥ・ザ・ピープル
摩天楼の街の底を ミツバチが飛ぶ張り巡らす地下通路を 渇望が埋めるこの世界の真ん中に立ち 幾たびでも吠える子どもたちがゆく 自由へのしるべ魂のありか 未来への道先頭のないゲリラ戦 自立した詩テレグラムの暗号から 生まれるメロディこの十字路から空を撃つ 幾たびでも吠える子どもたちがゆく 自由へのしるべ魂のありか 未来への...ダンスは抵抗
悲しみが舞い上がる 青い空 突き破る尊厳の歌がある 絶唱の歌がある奪われて吊るされた 自由がたなびいてる尊厳の歌がある 信念の歌がある時空超え 積み上げた 希望の轍悠久の時を経て 大地に芽吹いた地の底にうずくまる ひび割れた土を見る尊厳の歌がある 絶唱の歌がある怒りの影を引いて 暗闇をそぞろゆく尊厳の歌がある 信念の歌...団地のエコー
いくつも 山を越えた 忘れない 情景がある心は 乱れないけど 名前のない宙づりのままの 痛みが体の芯を射抜くいくつも 川を越えた 隠せない 煩悶がある孤独は 息を切らして 走り抜けるむき出しのままの 怒りが広場の隅で眠る西日に晒そう 悔しさも涙もあなたに話そう 空から闇が舞い降りるいくつも 海を越えた 優しさと冷たさを...ハビタブル・ゾーン
無心に路地を走り抜ける 漆黒の影を引いて血染めのシャツは 余裕かます お前の軍服怒りが 破顔の鼻先で 暴れて 街に溶ける戦果は 希望を当て込んだ 名もなき歌声路地から 生めく足取りが あらがうように踊る路傍の深紅の花々は 履歴を彩る小窓に張り付く雨だれが 世界をくすぶらせるノイズの波紋ともつれ合う ほのめく歌声まとまっ...夜を使い果たそう
完璧な夜 愛すべき顔が揃う笑いが部屋を包む 履歴を語る 乱れ散る記憶子どもらがはしゃいで 独りの君に歌う風が孕んだ木の実と 小石に 色を塗る夜を使い果たそう 音楽が舞い戻る失望の窓に 光が溢れてゆく夜を使い果たそう 音楽が満ち溢れ孤独な心に 小さな詩が灯る完璧な夜 いとしい君の寝顔砂塵が今日を包む 点滅してる 孤立した...ラン・ダイナモ・ラン
Yo ここから始まる 小さな動きでも自分を信じろよ プロローグさ愛は 傷ついて そびえ立つ壁に身構える霧が立ち込めて 目指すべき行路を隠してる何度でも ホラ 俺たちの世界は 変転するきっかけは ホラ 足元の大地に 転がっているだろうダイナモが走り抜ける モニュメント 蹴散らしてくダイナモが走り抜けるYo 子どもたちがゆ...ロックダウン・ブルース
うち寄せられた 沈黙の街に忘却の果ての 亡霊が駆ける飢えた斧が 振りかざされ朝霜の底で 睨みを 利かす組み伏せられた 恐慌の街に抜け目のない 贋作が並ぶ石つぶてが 墓標を打つ「ムラの掟を忘れるな」 いつも歌は続く つんのめっても やるせなさを かき分けてく孤立しても 腹ばいでも 傷を負っても地の底から 名もなき詩人の唄...グラウンド・ゼロ
大地を 打ちつける 稲光の麓で新たな 時を告げる 命の声が響く色とりどりのエンブレム 狂気の槍の雨あられ警戒色のキャンバスに (※俺達は)歓喜の詩をしつこく何度も懲りずに書き殴るお前の意志がある 汚穢のただ中でもお前の夢がある 続く どこまでも囚われ 繋がれる 摩天楼の麓で朽ち果てた 絞首台を 乾いた風が撫でる「サギを...残響の横丁
高架をくぐる 乱反射の街で立ちすくむごま油の香り 暗闇でも種は芽を出してる宙吊りの憤り 回収されない鬨の声こぶし握り 星を見上げてるOh O リアルをえぐり出す Oh O 名もなき唄Oh O 神話を破壊する Oh O 地べたの唄夢と憤怒の 残響は舞い散る横丁を抜ける 鈍痛を抱えた街の午後命の息吹き 暗闇でも種は芽を出し...世界はお前を待っている
街頭から鬨の声 気高い人がきの波まやかしはもう打ち止め 世界はお前を待っている涙は流れるままに 胸の痛みは止まらない網膜に焼き付く影 世界はお前を待っている怒りがトグロを巻いて そばだつ壁を崩した誰もが証言に立つ 世界はお前を待っている不安に足がすくまる 道なき道へ旅立つあの人の声がしたよ 世界はお前を待っている恵みの...バクテリア・ロック
宇宙をグッと引き寄せろ おのれのステップで宇宙をグッと引き寄せろ おのれのステップで宇宙をグッと引き寄せろ おのれのステップで宇宙をグッと引き寄せろ おのれのステップでバクテリア バクテリア バクテリア世界をジャック 電撃バップ 燃料マックス世界をジャック 電撃バップ 燃料マックス世界をジャック 電撃バップ 燃料マック...風狂番外地
風がはらんだ 野郎どもの 唄が今も 流れるナイフのように 鈍く光る 調子っぱずれの やつらさ夏が襲う 夕まぐれを 鷹の目して ごろつく餌付けされた 人の波を かき分けては 憎んだ悲しみの向こうから 言い淀まない唄が俺はここに居ると 全存在をかける路地のはらんだ 情熱だけが 今も世界に あらがう地雷のように 睨み利かす ...踊れ!踊らされる前に
子どもたちの声が 轍を埋めるとぐろを巻いてる欺瞞と 切り結んでるスプーン一杯のために 戦火は続く祈りと血潮の花輪が 積み上げられる強いられる起承転結ゴミ箱に丸められた新聞果実 もぐ手が ひこうき雲をなぞるのさ新しい作法で(Oh Yeah!)ハグしよう 世界を(Oh Yeah!)踊れ! 踊らされる前に 月光に手をかざせ無...キセキの渚
誰もがそこでそれなりに どうにか 糊口(ここう) しのいで来たつらい別れの波間から 新たな出逢いの陽が昇る約束だらけの朝がある 感嘆符の付く夜がある千夜一夜をかいくぐり 夜明けの波止場に辿り着くキセキの渚から 新たな宝物何度もやり直す しつこく巻き返す陽が昇る 陽が沈む 今を生きる唄がある不安が世界を踏みしだく 怒りが...ホモサピエンスはつらいよ
雲を突くような銀色の摩天楼汚された風を見るかび臭い廊下の奥まった部屋で野良に叫ぶ夢を見る殉教者の列が 虚空をさまよってる世迷いごとの海を ひねもす泳ぐホモサピエンスはつらいよ 今日も誰かが磔ホモサピエンスはつらいよ デカイ笑顔を喰らわす潮騒だけがまとわりつく波止場で歌詞のない唄を聴くむせ返るような高揚の地下室で月に叫ぶ...ダンスは機会均等
陽の沈む所から 手を取り合って辿り着いた幾千もの河を越え 灌木の傍で寝た暁の霧の中 子供らの頬を撫でてるあの曠野の先駆者は 立ちのぼる唄を聴いたもっと深い夜をゆけ! もっと渦巻いて踊れ!Oh Yo ダンスは機会均等 Oh Yo ダンスは機会均等星が舞う大地から 引き裂かれて辿り着いたこの反復楽節に 抵抗の調べ 打つ奴隷...パンゲア
パンゲア パンゲア 美しい人を探してるパンゲア パンゲア 不滅の調べを探してるパンゲア パンゲア 草蒸す大地を探してるパンサラッサ パンサラッサ 肥沃なる川を探してるパンサラッサ パンサラッサ 豊穣な月を探してるパンサラッサ パンサラッサ 土漠の奈落 さまよってる地平線 非常線 コマンド・ロードのランデブー地平線 非常...