• 善光寺広志

    「3」
  • 演歌川

    演歌川

    川は流れる 今日も変わらず幾百年もの 喜び抱いて幾千年もの 悲しみ抱いて涙も笑顔も こぶしに秘めて唄う演歌の一節(ひとふし)も流れてゆけ 流れてゆけとうとうと命芽を吹く 雪解け水も流れ流れりゃ 激流しぶき千里(せんり)下(くだ)れば 大海原(おおうなばら)へ俺の想いの すべてをとかし唄う演歌の一節(ひとふし)も流れてゆ...
  • 関の弥太っぺ

    関の弥太っぺ

    義理の重たさ 背にしょって流れ道中 子連れ旅一夜(いちや)泊(どま)りの 草鞋(わらじ)をぬぐもなにかのご縁無理を承知で たのみますどうか どうか どうかこの子の親がわり「手前‥呼び名は関の弥太っぺと申しますおかみさん 理由(わけ)は聞かずにこの子を預かっちゃもらえませんかきっと迎えに参ります喧嘩(けんか)渡世(とせい...
  • 高田屋嘉兵衛~北前船一代記~

    高田屋嘉兵衛~北前船一代記~

    生まれは淡路で 貧しいながら夢を叶えた 船頭稼業荒波相手に 操る腕前(うで)は暴れる船を 思いのままに面舵(おもかじ)いっぱい 大きな声で高田屋嘉兵衛 北前船だおふさ なにもそんな心配そうな顔をするんじゃねぇ沖船頭のうでを見込まれた江戸行き早舟はこの嘉兵衛が請け負ったんだ なぁ~に数え十一からの苦労はだてじゃねぇ網元の...