• 千寿暦(鳥部万里子)

    「1」
  • 巡る暦の花のように

    巡る暦の花のように

    輪を成した年月を彩りゆく四季折々の色彩をずっと受け継いで千代の流れへと美しい理想ほど遠いと 胸に刻んで一心に努めて 星へと手を伸ばそう正しく立ち振る舞い 高みを目指して暦を重ね寿いできた 舞台の上に凛と立って誇るべき花を咲かそう 季節の花が巡るように形のない輪郭を辿りながら たゆたう言葉を掴まえるように受け取った八千代...