• cero

    「52」
  • Fuha

    Fuha

    沈む夕日を手に握りしめ反転した影は遠く伸びる楽団は演奏もせず楽器を手に列になって歩くしんと静寂の 砂だらけの迷路人新世の霊と 枯れた花のゲート夢に爆ぜる例の警報無意識下に広がるテラ・インコグニタ瞼に染み憑いた悪夢の跡暗闇で飲み干すスポーツドリンクいつしか引き返すしんと静寂の砂だらけの迷路剥げた爪のイエローぼやけたポート...
  • Cupola

    Cupola

    風にまかれダンスに耽る春のように不穏な気圧の谷で焦げつく薫り 何度目かのデジャヴ振り向く前に揮発する記憶降り立つエピファニー雪のあとの虹泡立つ潮溜まり夜明けには忘れる重力君はやがて黄昏を知るあえかなる星 乱高下する銀翼降り立つエピファニー雪のあとの虹泡立つ潮溜まり渡り鳥と行こう暮れなずむサンクチュアリ真珠色の世界空前絶...
  • Nemesis

    Nemesis

    空は凪いで最後の便が発ったあっという間にもう霞んで艘は去った太陽は翳った「また会おう」お別れのとき響き合う「また会おう」お別れのとき絡み合う骨のように乾いている珊瑚礁の死んだ世界単純明快な寓話手に手を取り空を見上げ宇宙服のなかの未来人跡未踏の荒野おお 空は凪いで最後の便が発ったあっという間にもう霞んで艘は去った太陽は翳...
  • Fdf

    Fdf

    遠くMoonlight真夜中の天啓窓の雪 しんしん七色の盤を飛び越えFlash, Disc, FlightめくるめくレザリアムFlash, Disc, Flightたどり着くステレオ華やぐMidnight闇空の円環かの記憶 さんさん七色の回想 投げ捨てFlash, Disc, Flight今やこれもリアルFlash, ...
  • Waters

    Waters

    音もなく川べりに 誰かがいま舞い降りて紅茶のように赤く見つめる暗く不吉な衣擦れ 煙を深く吸い込んでぬめやかに水は流れる全てが未知の風に侵されたなびくぼくやきみの足元さぁ 立ちつくしていてもつまらない気ままに あるがままに 踊ろう踊りだす都市(まち)の灯が 川面に射つステレオグラムクラゲのように薄く眺めるやがて瞼を閉じて...
  • 薄闇の花

    薄闇の花

    薄闇にそっと色づく漆喰の家 家 家去りゆくイメージ おおサウダーヂ陽射しは今 丘の裏側へと消え 消え 消え床踏み鳴らす ふたりの満ち欠けこのテンポ このテンポで(踊ろよ さあ 踊ろよ さあ)このテンポ このテンポで(床踏み鳴らし踊ろよ さあ)このテンポ このテンポで(踊ろよ さあ 踊ろよ さあ)このテンポ このテンポで...
  • 魚の骨 鳥の羽根

    魚の骨 鳥の羽根

    バスタブに落ちる水と川底 無数の石砕く 激流裸足の指が触覚する何か天を仰ぐ 喉の奥を鼻血が伝う手の平を真っ赤にして 飲み干したジュースFloating on water たゆたう フレグランス見つめあう 水銀の眼(まなこ)わたしたちのなかを (魚の骨 鳥の羽根)せわしく蠢くなにか (車のバネ 夜の雨)わたしたちのなかを...
  • 溯行

    溯行

    あれは夢だった 幻だった 妄想だったはずだったのに なぜ 今 ここにいるのか黒くぬめった川の流れ 抗え クソくらえライフジャケット 脱ぎ ランプも捨ててジュブナイル おそろしいけど手を伸ばして (Do It Do It Do It)ジュブナイル 謎めいていて 危なっかしいこの前までリアリティがあったはずだったこの世界 ...
  • Double Exposure

    Double Exposure

    くすんだ光が背筋の谷に陰おとすあなたは静かに寝息をたてて夢みてる音をたてず するりと 部屋を出て鳥の記憶 目覚めた肌選ばなかった方角を懐かしみ続けている朝が多重露光のように交わる子どもの背丈で街を眺める午前五時全てが違って見える気がした一日中原子炉のように喉を鳴らす猫と夢の記憶 辿るあなた選ばなかった方角を懐かしみ続け...
  • TWNKL

    TWNKL

    ヒスイ色の花火が空に消えてしまうのを暗いキッチンから眺めた冷蔵庫から掘りだされたBeerのプルタブが産声をあげたがる夜空は黒く 雲は赤いカゴの鳥を解き放つにはうってつけの夜さお行きよ お行きよ その羽根でお行きよほらごらんよ Twinkle Lightsやりたい放題 気ままに彼は Lonesome Ramble Boy...
  • Buzzle Bee Ride

    Buzzle Bee Ride

    こうなること どこかで わかっていたんだったけれども 繰り返す 繰り返している災厄の種 幸福の雨わななきの 狂信者たれ亡霊の国 星雲の影さんぜんと飛ぶ 宝石蜂なれ見覚えがある このトンネル 蠢く風誰かと雨宿り 誰だっけ?災厄の種 幸福の雨わななきの 狂信者たれ亡霊の国 星雲の影さんぜんと飛ぶ 宝石蜂なれおお 消えかかる...
  • ベッテン・フォールズ

    ベッテン・フォールズ

    ベッテン・フォールズ 磨かれた水 弾け飛ぶミスティ急降下 崖の淵 引かれ合う万有引力ウィスキーコーク 飲み干して飛び込む 滝壺へ(Woo! We Gonna Get High, Baby)Sparkle, Silence, I Find A WaySo Long, My Fate, またね!ベッテン・フォールズ 蜻蛉が...
  • Poly Life Multi Soul

    Poly Life Multi Soul

    ダンスシューズが擦るフロアの外漂う期待 液状の夜に降り出した雨の匂いうつろう記憶 明け方の川辺へとOh…dawn 灯りをともし深く吸い込んだObstacle lights 対岸の調子はどう?Oh…dawn いくつかの夜が重なってObstacle lights 鉛色の空を黒い鳥がかすめPoly life, multi s...
  • 夜になると鮭は

    夜になると鮭は

    夜になると鮭は川を出て街にやってくるフォスター冷凍とかA&Wとかスマイリー・レストランといった場所には近寄らないように注意はするがでもライト・アヴェニューの集合住宅のあたりまではやってくるのでときどき夜明け前なんかには彼らがドアノブを回したりケーブルTVの線にどすんとぶつかったりするのが聞こえる僕らは眠らずに連中を待ち...
  • レテの子

    レテの子

    信じるかい?何にでもなれるのさどこへでもいける境界線に遊ぶ子どものように美しく不敵にget back冷たい川の水を滴らせて歩こう街ゆく人々は不思議そうに見ているんだろう彼はなんだかおかしくなって笑ってしまう世界があまりにも違って見えるからさあ急いで1日は日没から始まるダンスパーティーにはまだまだ間に合うさ信じるかい?何...
  • 街の報せ

    街の報せ

    晴れた夜 嵐が湊に来るようにみんな寝静まったならドアを開けて出て行くよどこか 今宵君らも年を取り いつかはいなくなるけどきっと誰にも知られない 愛おしい一人の夜があるよ例えばさファミレスで聴くロイ・ハーグローヴ国道沿いで買う缶コーヒー(たばこは程々に)ケータイの充電ならとっくに切れたけど坂道を登り振り返れば(悪くはない...
  • よきせぬ

    よきせぬ

    今宵 窓が開いてたら迎えに行く 約束(暗い住宅街ソワソワ重いペダル漕いでゆく Midnight)君は煙草をぼくに寄越しぼくは酒を2つ頼んだ(人ごみの中 HandsUp HandsUp,重い扉開け放った)よきせぬ人が顔を出し驚嘆の声が鳴り響く繰り返される乾杯にワインがこぼれるよきせぬ曲が流れだし友だちが皆 踊りだす音楽と...
  • ロープウェー

    ロープウェー

    空に砕け散るムクドリの群れため息つくなよ 心踊るだろう色のないこんな世界がそれはそれで美しいだなんて朝靄を切り裂いてロープウェーが現れるすれ違うゴンドラには人々気恥ずかしげにその手を振って一瞬で霞に消えて視えなくなるEverything's Gone To The Foggy Outsideやがて人生は次のコーナーに人...
  • Elephant Ghost

    Elephant Ghost

    Elephant Ghost 巨大な影絵が ビルの壁に曉闇が 街にもたらす 暗示を見よHI-DI-RA, I-HI-A-RADAQI-DI-RA, I-HI-A-ZIMBRAHI-DI-RA, I-HI-A-RADAQI-DI-RA, I-HI-A-DI地下鉄に灯った蛍光灯が切れた数秒乗客のざわめきの中で誰かに渡された...
  • Summer Soul

    Summer Soul

    Baby, あの子を置いて1人きり ハンドル握って出かければ大学通りでは夏の日差しと学生たちの笑い声どっかのタイミングで 地図を開こうかけど、すぐに信号は青に変わった 夕方からは雨の予報たしか、そう、テーブルの上には飲みかけの水が出したままラジオのチューニングは ノイズが混じってく現実とのつながりが 時には 切れそうな...