鈴木トオル
「17」THE END OF THE WORLD
光がこぼれる 木陰にいるとうす紅色の肌が とても綺麗だよあなたの膝から 見上げる空は世界に二人きりの 気持ちにさせる日暮れになれば誰もが やすらぎへと帰るこの僕が帰る場所は あなたのそばだけ悲しいくらいに 僕にはわかるあなたがいなくなれば この世は終わると野ばらの冠 巻き毛に飾るあなたはまるで風の 花嫁みたいだ日暮れに...会わずにはいられない
あなたを追いかけてゆこう これほど愛しているなら一人になった今になって 大事なものがわかった砂の上 恋人たちの足跡が波に消えてくかつて僕らもあんなふうに 肩を寄せ歩いてたその手をつないで 走っていたつもりだったのにあなたは待つことに疲れて 一人きり消えていったも一度 心を伝えたい会えなくなる その前に昼も夜も崩れそうで...Without You
海辺の坂道 ふりむかず君の消える背中見送った冷たい雪が この胸を濡らしてく二人でいるのに孤独になるのは 一人よりも哀しいと僕らは別れを選んだけれどもI can't live, if living is without youI can't give, I can't give anymoreI can't live, ...黄金の階段
憂鬱にたたかれ 傷ついたことはない言葉のナイフに 笑顔で釘をさしてく感性を信じてるあそこの紳士を 前に見たことがあるおいしい話で 魂をまるめこみ運命をはべらせる今夜 STAY or GO誘惑を閉じこめろSTAY or GO黄金の才能を汚さないそれが Stanceさわればすべてが 金のオブジェにかわるお得な手品を 手に入...Jungle 1999
強い野性の声が 心かきたてる世界中で誰かも 椅子を引き 立ちあがる曲がりくねる この大地密林さえくぐりぬけて予感だけに導かれ愛のもとに集まれ冒険者ではない共犯者でもないジ・エンドなどはないinto '99黒い雨の洪水 君からの悲鳴たとえ傷をうけても 必ず助けにゆく赤くあえぐ もみの木は僕の国の森と同じゆくて捜す愛だけが...特別な一日
やさしいまなざしで 二人は話す微笑むニュアンスが 僕にはわかる照れるはずの 花屋の前今はとても気になるこれから君のそばに 会いにゆこう季節に触れる花をたずさえて昔は正直に「好きだ」と告げて相手が記念日を作ったけれど本の店で捜す言葉より映画館の涙が近づけるこれから君のそばに 会いにゆこう突然 さりげなく伝えたい素直な無邪...ノイズ・インテリア
僕の部屋で 夜景を見せてロマンスに誘いたい君の服に 色を合わせたカクテルをすすめよう今日の告白に はいる勇気がなくてTVをつければニュースに彼女は気をとられ会話がとぎれる間もなくラジオに手をのばすノイズの壁リトグラフを見せるふりして隣へと座りこむ「テレビ電話!素敵だわね」と君はなぜ 立ちあがる「もしもかけるなら、僕はむ...バナナの小屋に時計を埋めた
神の踊りを見せてくれるみんなやさしい人だね君は頭に果実を乗せ村の食事をすすめるasante, asanteココア色した胸に巻いたエスニな柄の素朴さ僕はお高い麻のスーツ泥がついてもいいからおしゃれが恥ずかしいね昨日 バナナの小屋に時計を埋めたもし 強い雨に流されたら二度とは街に帰ることなく一緒にいよう仮面みたいな月ととも...FRENCH HEAVY MAN
さて 話そうかそこの長椅子にかけて生まれた町は 古く つつましい港さびれた新聞が 舗道を舞っていた15の時に ひとり故郷(ふるさと)を捨ててまず拾われた あれは裏窓の女つくしたバトロンの男になぐられてアパートから転げ落ちそのまま消えていた 天国へ君も お気に召すなら グラスのジンをどうぞ愛してたのは 甘く 暖かい彼女異...リバティ・僕は君を自由へ誘う
小雨の日曜日の午後動物園は眠る廃虚卵のサンドウィッチならフェンスごし 君とわけあえるそんな狭い部屋を越えてゆかないかい?たたずむ君の ぬれたつま先大地を蹴るために あるはずだから私は街の子供だと伏せ目がちにゼブラが言ったリバティ 自由を選べば風が痛いけれどできることなら そのまなざしにまだ見ぬ風景をのせてあげたいこれか...時間のない街
海を渡る橋を行こう時間のない街を捜すため誰にも あなたをわたさずに時が凍りついてしまえばいいあなたはもうすぐ遠くへ行ってしまう泣きたくなるほど綺麗なベェールの中 包まれて急な岩場を歩く時つまづかないように手を取ったあなたの握りかえす指が少しだけ強くて込めた想いが 今 わかったあなたは気づいて 黙って教えている明日に背中...