• 伍代健人

    「2」
  • 季節に寄せて・娘へ

    季節に寄せて・娘へ

    美しく風に舞う桜のひらより風に耐え散らず咲く薄衣(うすぎぬ)のひら芯(しん)の強き姿を春に見ておくれ鮮(あざ)やかに色づいた花火はつかの間仮初(かりそ)めに染まらずに頑(かたく)ななままに空を仰ぐ夢なら幸(さち)も背負(せお)いくる娘よどんなに愛したか今日まで語れる夜もなく嫁(とつ)ぎ行くおまえに贈りたい言葉は親の思い...
  • 心のままにあれ

    心のままにあれ

    歩いた道振り返れば明日(あした)に続く道ここまで来た過去の思い噛みしめながら今あの空に抱かれながら悲しさ切なさ悔しさ思えば全てを賭けた夢迷えばいつも聞こえた声心のままにあれ彷徨(さまよ)う夢捨て行く船明日(あす)への旅立ちかそれでもまだ乗れはしないこの道ある限りこの風に打たれながら少しは優しくなれたか自分に問いかけ目を...